オリックス傘下の「大京」/第3四半期 回復途上
同社は、マンション市場につき、在庫や価格の調整が進んだことや、住宅ローン金利の低下および贈与税非課税枠の拡大など住宅購入促進策の効果などを背景に、契約率の改善が表れる他、供給戸数の回復もみられた。しかしながら、景気の動向については不透明な状況が続くものと思われ、雇用・所得環境の厳しさが残ることなどから、今後とも楽観できない事業環境が続いているとしている。
同社の不動産開発事業は、主力のマンション販売において、契約戸数は4,089戸(前年同期比499戸増)、契約高は1,524億6百万円(1戸当り37百万円)(前年同期比233億14百万円増)となったが、物件の竣工および引渡しは、前年同期に比べて少ない計画であったことから、売上戸数は2,501戸(前年同期比831戸減)。
売上高は、896億4百万円(前年同期比343億98百万円減)となった結果、不動産開発事業の営業収入は937億72百万円(前年同期比26.6%減)となった。
営業利益は、マンション売上総利益率が前年同期に比べて大きく改善したことおよび経費削減などにより、19億31百万円(前年同期比97.2%増)となった。
なお、当第3四半期連結会計期間末におけるマンション既契約残高は3,398戸、1,325億87百万円(1戸当り39百万円)(前年同期末比1,185戸、498億1百万円増、1戸当り42百万円)となっているとしている。
分譲マンションは、東京都心ではかなり回復してきており、同社はその恩恵に授かったようだ。しかし、地方はまだまだである。
同社の1戸当り(単純)平均価格は、前期3月末が42百万円、引渡販売分が36百万円、期中契約分が37百万円、12月末契約残分が39百万円と概算なっている。今期が底だったようだ。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第3四半期 | 216,289 | 7,637 | 5,811 | 4,561 |
11年3月期第3四半期 | 185,413 | 7,713 | 5,528 | 3,845 |
前第3四半期比 | 85.7% | 101.0% | 95.1% | 84.3% |
11年3月期通期予想 | 290,000 | 12,500 | 8,000 | 7,000 |
10年3月期実績 | 318,356 | 9,098 | 6,359 | 6,307 |
09年3月期実績 | 351,623 | -44,075 | -51,845 | -56,414 |
08年3月期実績 | 394,102 | 31,117 | 27,700 | 16,255 |
通期予想/前期比 | 91.1% | 137.4% | 125.8% | 111.0% |
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