はごろもフーズ/第3四半期 売上高落とさず/魚類加工メーカー中堅
同社は「シーチキン」はマグロ・ツナ缶でトップ。内外に協力工場網も構築し、サラスパ、ペットフードにも展開している。売上高構成は、ツナ44、デザート6、パスタ・ソース11、総菜7、花かつお・海苔・ふりかけ類9、他食品6、業務用食品13、ペットフード他4。
同社は、消費者の節約志向・低価格志向が続くなか、「人と自然を、おいしくつなぐ」をキーワードとし、生鮮品・惣菜など関連する売場での販売や試食販売等、消費者へのメニュー提案による販売促進に努めた。しかし、需要の低迷に加え価格競争の激化もあり、売上高は616億20百万円(前年同期比▲2.8%減)となった。
原価面では、主原料のかつおやデュラム小麦粉の価格が前年同期を下回ったが、売上高減少により売上総利益は減少した。販売面では、重点製品の販売奨励金を増加(同7.4%増)させた。これらにより営業利益は16億78百万円(同▲33.3%減)となった。
前期末で負ののれんの償却が終了したこと等もあり、経常利益は22億32百万円(同▲37.4%減)、四半期純利益は10億85百万円(同▲50.4%減)となったとしている。
個別事業については、「ツナ」では、テレビCMでメニュー提案による販売促進を推進した「シーチキンL」を含むきはだ鮪製品が、前年同期を上回る販売となった。
しかし、かつお製品が全般に低調な販売となり、当製品群の売上高は前年同期比▲3.8%減少した。
「デザート」では、「朝からフルーツ」シリーズが好調に推移したことに加え、新製品の「プレーンヨーグルトのための」シリーズを投入したこともあり、当製品群の売上高は同1.4%増加した。
「パスタ&ソース」では、「スパゲッティグラタン」シリーズが好調に推移したが、結束タイプのスパゲッティが低調に推移したため、当製品群の売上高は同2.5%減少した。
「総菜」では、「シャキッとコーン」が好調に推移したが、青魚の「健康」シリーズが低調に推移したことにより、当製品群の売上高は同▲0.6%減少した。
「花かつお・海苔・ふりかけ類」では、マルアイからはごろもフーズへのブランド切替を行ったが、価格競争の激化などにより販売機会が大幅に減少し、当製品群の売上高は同▲13.5%減少した。
「ギフトセット・その他食品」では、無菌米飯の「パパッとライスやわらかごはん」の販売が好調に推移したが、ギフトセットが振るわず、当製品群の売上高は同▲1.6%減少した。「業務用食品」では、CVSなどの大手ユーザー向けに「シーチキン」レトルトパウチ製品、スイートコーンやフルーツの缶詰類の販売が好調に推移し、当製品群の売上高は同5.4%増加したとしている。
同社は環境悪のなか、よく頑張っているといえる。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年3月期第3四半期 | 63,415 | 2,518 | 3,564 | 2,186 |
11年3月期第3四半期 | 61,620 | 1,678 | 2,232 | 1,085 |
前第3四半期比 | 97.2% | 66.6% | 62.6% | 49.6% |
11年3月期通期予想 | 82,400 | 2,300 | 2,900 | 1,600 |
10年3月期実績 | 80,733 | 2,147 | 3,482 | 2,151 |
通期予想/前期比 | 102.1% | 107.1% | 83.3% | 74.4% |
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