アイコン 日本風力開発/第3四半期  環境破壊?のブンブン丸施設

日本風力開発風力発電事業は、これまでに日本中に風力発電施設が作られたが、最初はヘぇーと思いながら興味があったものの、国からの助成金頼りに全国各地の田舎の自治体が、助成金コンサルが暗躍して、挙って名乗りを上げ、今では海岸や山手のあちこちに設置されている。既に珍しくもなくなり観光地にもならず、今ではブンブン丸の低周波騒音に悩まされている住民も多いという。
ブンブル丸は結構、風光明媚なところに設置されており、今後の地域の観光行政にも影を落とすものと思われる。こうした問題は、国や官僚の政策の一貫性のなさに起因している。

同社は、風力発電業界において、平成22年3月末の日本国内における風力発電所の設備容量は単年度で約30万kW増加し約218万kWとなった(出所:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)。東京都では「温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度」が施行され、平成26年度までにオフィスビル等に対して8%の温室効果ガス削減する義務が平成22年4月より課せられている。また、政府も「平成32年までの1次エネルギーの総供給量に占める再生可能エネルギーの割合を10%とする」、「再生可能エネルギーに係る全量固定買取制度の創設」を掲げるなど事業に対する間接的外部環境は整いつつあり、同社グループとしてのビジネスチャンスは、従来に増して拡大するものと予想している。

一方で、「地球温暖化対策基本法案」について平成22年3月第174回通常国会にて衆議院での審議通過後、参議院での審議中に時間切れで廃案(平成22年10月第176回臨時国会に再提出され、審議中)、風力発電の導入促進のための補助金制度は縮小・廃止へ、また補助金制度の代替となるべき再生エネルギーに係る全量固定価格買取制度の導入は、未だ議論が続いている状況にあり、風力発電事業に対する直接的事業環境は悪化を続け、国内における新規の風力発電所建設計画がストップしている状況が続いている。
国内風力発電事業を取り巻く環境は、変革の途中にあり、同社としましては青森県六ヶ所村における蓄電池併設型風力発電所の設置・運営を通じて習得した、変動する電力需要と供給を蓄電池で瞬時制御する技術(「スマートグリッド技術」という)を商材とした海外展開に注力しているが、当第3四半期連結会計期間における売上計上はなかったとしている。
 同社は、売電事業があり、当第3四半期連結累計期間は、江差風力発電所において試運転が開始された。風況は夏場が良くなかった反面、冬場にかけて持ち直している。結果売上高は34億52百万円、セグメント損失は7億37百万円となっている。同社は売電事業の収支をまず安定化させる必要があると思われる。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年3月期第3四半期
3,522
-692
-1,650
-1,460
11年3月期第3四半期
3,491
-2,159
-3,055
-6,249
前第3四半期比
99.1%
 
 
 
11年3月期通期予想
5,700
-2,100
-3,500
-6,400
10年3月期実績
5,112
-784
-240
-2,394
09年3月期実績
6,958
2,627
1,861
630
08年3月期実績
10,522
1,657
1,109
656
通期予想/前期比
111.5%
 
 
 
11年3月期第3四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
87,222
15,866
12,650
14.5%

 これまで同社が資本調達した額は196億08百万円である。既に自己資本は126億円しかなく、同社がいくら装置産業としても、国の制度環境も悪く、経営バランスが非常に悪くなっているとしかいいようがない。

主要株主名 2010331日現在
持株数
割合(%)
塚脇正幸
16,500
10.99
日本トラスティ・サービス信託銀行 (信託口)
9,271
6.17
株式会社酉島製作所
6,310
4.2
NCT信託銀行(投信口)
6,303
4.19
出光興産株式会社
6,000
3.99
HSBCファンド サービシィズ スパークス アセット マネジメント コーポレイテッド
5,352
3.56
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)
4,976
3.31
東京中小企業投資育成株式会社
3,815
2.54
株式会社日本製鋼所
3,335
2.22
前田建設工業株式会社 
3,240
2.15
65,102
43.37

[ 2011年2月14日 ]
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