アイコン (株)はつかり麺の破綻について

破綻企業 :(株)はつかり麺
本店所在地:埼玉県川越市南大塚2-5-1
代 表  :田口靖子
設 立  :昭和29年4月
資本金  :5,000万円
業 種  :製麺・調理麺製造
従業員  :97名
2010年9月期は年売上高約15億5200万円
年 商  :(平成22年9月期)15億52百万円
取引銀行 :飯能信金(南大塚)、三菱東京UFJ(川越)、みずほ(川越)
既存の仕入先:日東富士製粉、笠原産業、隅田商事、ユニワイド、あみ印食品工業、奥隅商店、日本包装資材ほか(以上、過去取引のあった先)
既存の販売先:ライフコーポレーション、いなげや、ヨークマート、エコス、マルエツ、マミーマート、相鉄ローゼン、コモディティイイダなど

破綻状況:7月26日、民事再生法の適用申請をさいたま地裁へ提出、保全命令を受けた。
事後処理:申請代理人は平哲也弁護士(新潟市中央区関屋本村町1-111-1、電話025-233-4115)ほか。
負債額 :約22億円が見込まれている。

同社は、明治16年創業の製麺製造会社。うどん、日本そば、焼きそば、ラーメンなどの麺類を製造及び仕入販売、食堂も経営していた。
同社はこれまでに、大手スーパーを営業対象に業容を拡大させ、平成16年9月期には約25億円の売上高を計上するまでに至っていた。
しかしながら、アメリカのハゲタカが仕掛けた穀物相場の高騰は、同社の材料費のコスト高を招き、平成18年期には24億円の売上高に対し、77百万円の赤字を露呈、平成19年期の売上高は25億円と回復するも連続して赤字となった。
もともと大手スーパーとの取引は、量ははけるものの、利益率は薄く、原材料の値上げに対して、納入単価を上げることを認めるような業界でもなかった。そのため、同社は不採算の調理麺事業から撤退して人員減をはかった。しかし、調理麺事業は同社の売上にとって大きなウエイトを有していたため、平成22年期の売上高は15億円まで減少した。しかも、事業撤退に伴う不良在庫も多額に上った。
そうしたことから、取引金融機関も含め取引先からの信用を損ない、売上高も更に減少傾向を辿った。また、取引先の破綻に伴う不良債権の発生も散発、資金繰りにも窮して今回の事態に至った。
 

[ 2011年7月29日 ]
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