同社によると、売上高は佐賀県が一番多く、福岡県と東京（1959年進出、一族関係から財界にパイプあり）が同じ位の売上高構成という。しかし、建築工事では、地元佐賀県より福岡県や東京の方が多いようである。
福岡では、周辺も含めて同社の建築物件が多く見かけられる。受注が好調であることを物語っているようだ。
同社は、福岡市西区田尻地区に以前から九大移転を見越して所有していた大規模土地も、九大移転が始まり、区画整理事業地として1,100戸の大団地として同社が開発した。同社はそうしたツキにも恵まれていると思われる。そうしたツキの延長線上に九州新幹線西九州ルートが動き出し、早速大型のトンネル工事を受注、まだ工期の長いトンネルを中心に発注されており、同線は佐賀県中心に走ることから今後とも安定的に相当な受注を確保するものと思われる。
同社は土木・建築のフルゼネコン、何でもござれと震災復興工事を見込んで、今年仙台営業所も設けている。空港・ダム・トンネル・造成工事・公共施設建築・マンション工事など幅が広く、東京に半世紀前から進出して競争や話し合いには慣れており、同営業所の活躍も期待される。