ゼネラル通商の破綻について
破綻企業 :ゼネラル通商(株)
本店所在地:東京都千代田区神田美土代町5-2
代 表 :白石忠良
設 立 :平成15年2月
資本金 :40百万円
株 主 :上島武雄氏・白石忠良氏ほか
業 種 :業務用プロ用音響関連機器
従業員 :30名
年 商 :(平成22年4月期)約8億20百万円
取引銀行 :三菱東京UFJ(神田)、三井住友(神田)、東京東信金(神田)
既存の仕入先:SENNHEISER、STAGE TEC、Rycote、TELE-CAST、DYNAUDIO-ACOUSTICS、P&G、TELE-CASTほか(以上、過去取引のあった先)
既存の販売先:NHK、民放各社、ソニーミュージックエンターテイメント、東芝EMI、NECなど
破綻状況:8月1日、事後処理を正野建樹弁護士(東京都千代田区麹町6-4、電話03-3264-6452)に一任して、事業を停止した。
負債額 :約10億円が見込まれている。
ゼネラル通商(株)(資本金4000万円、千代田区神田美土代町5-2、登記面=千代田区神田美土代町5、代表白石忠良氏、従業員30名)は、8月1日に事業を停止し、事後処理を正野建樹弁護士(千代田区麹町6-4、電話03-3264-6452)に一任した。
ゼネラル通商(株)は昭和36年5月に設立された放送業界や映画会社・音楽製作会社向けの音響機器を取り扱う老舗の会社であった。
音楽先進国のアメリカなどからの輸入品を多く取り扱い、ワイヤレスマイク、スピーカー、アンプ、ミキサー、デジタルマルチレコーダーなど豊富な音響機器を扱い、放送業界や映画会社・音楽製作会社などに営業基盤を有し、これまで堅実な業績を計上してきた。
ところが、リーマンショックにより、大手企業が広告を抑制したり、スポンサーを降りたりして顧客の各業界の環境が一変、顧客も設備投資を大幅に縮小させた。また、一定の期間で更新される機器の更新も大幅に長期化し、同社の売上高が、平成17年4月期には16億円台を計上していたものの、平成22年期には8億円台まで急減していた。
その後も周知の通り、顧客の市場環境の好転は見えず、また東日本震災の影響から、顧客筋は、更に設備投資抑制に動いた。そうしたことから、同社は資金繰りに行き詰まり、民事再生の申請にも至らず事業継続を断念して、今回の事態となった。残念。
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