松山千春氏がコンサートでこう言った
松山千春のコンサート・ツアー「愛の歌」が、埼玉・サンシティ越谷市民ホールで開幕。歯に衣ぬ着せぬトークでは、暴力団排除条例について次のように話した。
私は今、日本国憲法を持ち歩く日々を送っています。日本国憲法の中には『一部の国民とは付き合うな』とか『飲食を共にするな』という文字は一行も入っていません。まして、国家権力が、一部の国民を取り上げいじめてもいい、などという言葉も入っていません。
もちろん私自身、暴力団を擁護する気持ちは全くないし、暴力団はいなくなった方がいいと思う。みなさんも当然、そう思っていると思います。
しかし、よく考えてみてください。北海道から沖縄まで、すべての都道府県の条例で『排除しろ排除しろ』って。では、そういった人たちを一体、どこに排除しろというんですか?確かに、暴力団など反社会的な人たちを、この社会から排除したいという気持ちは分かります。だけど、その前に、何で、みんなと仲良く頑張ろうという気持ちにならないんですか?
『暴力団排除条例』に限らず、『暴対法』もそう。悪いことは排除すればいいと、とにかく排除することばかり言っているが、その前に何で更生する道を探ろうとしないのか? 彼らには更生の道はないのか?
暴力団には悪い人間も多いかもしれないが、そういった人間を更生させるのも我々、人間社会じゃないですか。
私たちは、みんな血の通った人間なんです。腐ったリンゴなんかじゃないんですよ。
何でもかんでも腐ったものは排除しろ排除しろじゃ、解決の糸口にはならない。日本国憲法第14条では基本的人権が謳われ、全ての国民は平等に暮らせることが定められています。今回の条例は、その基本的人権さえ傷つけてしまっている。
本来、どんな犯罪に対しても平等に裁かれなければならないはず。日本は法治国家なんですから。
私は、正義は、いつも国民の中にあると思っているし、これからも、そうあるべきだと思っている。
以 上。
松山千春 / 大空と大地の中で
http://www.youtube.com/watch?v=I8eKtLDfYXI&feature=related
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