アイコン 打ち出の小槌オリンパス  FBIが疑惑の中心人物サガワ・ハジメ氏に接触 

ウォールストリートジャーナルは、過去の買収案件などオリンパスをめぐる疑惑の中心にいるとされるウォール街の元バンカーがニューヨークで米連邦捜査局(FBI)捜査員の接触を受けたと報じている。この人物は、買収に関する助言で同社から異例に多額の報酬を受けたとされる2社の1つ、アクシーズ・アメリカのサガワ・ハジメ氏。
  同氏は不正行為で告発されてはいない。ワシントンのFBI広報担当者はコメントを控えている。

オリンパスをめぐる騒動に関して、FBIが具体的に何に関心を寄せているのかは不明。ただ、関係筋は、アクシーズの拠点がニューヨークであるほか、オリンパスが米国で広範に事業を展開していることから、FBIにはこの支払いをめぐり不適切な点があるかどうか調査する権限があると語った。

 サガワ夫人によると、サガワ氏は今後の捜査に全面協力する意向であり、この日FBIに連絡するよう妻に頼んだ。そのため夫人はFBIのウエストパームビーチ支部(フロリダ州)に電話し、同支部がニューヨークと夫人の連絡を取り持った。夫人はその後、ニューヨーク支部の連絡先を夫に伝えた。サガワ氏は「自分で説明する機会を求めている」という。
  
 オリンパスは2008年に英医療機器メーカー、ジャイラス・グループを19億2000万ドルで買収した後、投資助言会社に6億8700万ドルを報酬として支払った。 

 オリンパスのウッドフォード前社長がプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調査リポートとする文書によると、買収額の3分の1を超え、こうした助言会社が通常受け取る金額をはるかに上回っていた。この報酬を受け取った2社はその後解散している。
サガワ氏はこの2社のうちアクシーズで社長、アグザム・インベストメンツでディレクターを務めていた。

  オリンパスはこのリポートを一方的だとしている。PwCはコメントを控えた。同社は支払いを認めた上で、適切なものだったと主張した。支払いの多くは、後に価格の上昇した優先株絡みだったとしている。
 
 ニューヨーク・タイムズ紙は24日、FBIがこの支払いに関心を寄せていると報じた。 

<コメント>
関係者一同が喋らない限り、元米野村證券マンのオザワ氏の非は発覚しないだろうが、これほどの所得に対して税金を支払ったのかどうか、実質ニューヨーク事務所を本拠としているもののケイマンだから支払わなくてよいのかなど調べられるものと思われる。既にケイマンの会社はなくなっている。

当事件は、FBIのみならず、スコットランドヤードも調査に乗り出しており、大手監査法人の調査資料もあり、すべての問題がオリンパスの経営陣に重く圧し掛かる。
それに、アメリカの大株主(第2位と4位)も今回の騒動で、株価が半値以下となっており、アメリカ及び日本で株主代表訴訟を起こすとともに、刑事告発する可能性すらある。

菊川会長たちは、ガードをどうしているか知らないが、今回の問題は国際的なものとなっており、日本のやりたい放題の経営体質が、問われるものとなる。それにつるんで報告書を作成した監査法人なども問題視されよう。

今回の問題は、買収予定先と買収契約締結しているにもかかわらず、買収先がサガワ氏側にワラントや優先株式を発行させるなど、おかしな動きに終始している。当然、サガワ氏側は優先株式をオリンパスに引き取らせるため、株価を暴騰させたものと思われる。
その結果、双方話し合いとはいえ不正と思われる方法で取得した優先株式を発行原価の3.5倍でオリンパスに売却している。

サガワ氏側のこうした動きは、株価を動かした者たちを調べつくしたら、一目瞭然に暴き出されるだろう。

多分、国内3社及び英国ジャイラス社の買収には、いかがわしい人たちが、山ほど介在していたのでは・・・・。

 

[ 2011年10月26日 ]
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