アイコン 三菱長崎造船所 受注回復へ

三菱重工業長崎造船所は、今年度の受注高が5,800億円あまりと世界的な金融危機前の水準近くに回復すると明らかにした。
それによると、今年度の受注の見通しは、台湾で大型の火力発電所を受注や液化天然ガスの運搬船などの受注に成功したことから、前年度の3,693億円を大幅に上回る5,864億円にのぼる見込み。

長崎造船所の受注高は、リーマン・ショックによる金融危機が起きた平成20年度以降、4,000億円を割り込んでいたが、金融危機前の水準近くに回復。

一方、来年春の新卒者の採用については定年をむかえた団塊世代の大量退職がピークを過ぎたことや景気の先行きへの不透明感などから今年のおよそ半数の110名程度にとどまる見通し。同社は、円高が続くという想定で競争力の強化に取り組みたい。来年度も今年並みの受注を継続する目標を掲げているという。

長崎県は、長崎国体が開催されることから、急ピッチで関連施設などの工事が進められている。残念なことに新諫早体育館に見られるようにインチキ工事も発覚している。相変わらず一部の特定の業者だけが潤う構図に変わりないが、肝心の長崎市はそれほど長崎国体向けの工事の恩恵は受けていない。

長崎市では、龍馬効果も既に薄れ、観光客も一時より大幅に減じている。長崎市では観光客を新幹線開通に期待しているが、開通は7~10年先の話である。

長崎市は以前、漁業基地・漁獲高が多いことで全国でも有名であった。しかし、長崎漁港を本拠地にしていた金子漁業一派が松浦に本拠地を移転して、すっかり長崎市の水産業は衰退してしまった感がある。

そうした中で唯一頑張っているのが三菱重工業長崎造船所。当造船所の受注量拡大は何よりも造船長崎を活況付けるものである。当造船所の活況は、長崎市経済への波及効果も大きいものとなる。

[ 2011年12月24日 ]
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