同社はリーマン・ショックの影響も殆ど受けず、大した会社と評価していたが、さにあらず、福岡では不動産実にバブルの後期にやってきてむやみやたらに開発 していたことを思えば、不良債権の先送りをしていたのであろうか。前期決算の▲７１７億円にのぼる赤字はその表れともいえるのでは。
特損について同社によると、大規模再開発事業に係わるＳＰＣへの出資等のうち、現在の事業環境及び今後の見通しを踏まえ、収益性が低下すると判断したもの について評価を見直したこと等により投資有価証券評価損433億２百万円、投資損失引当金繰入額190億７千５百万円を計上したほか、一部のゴルフ場及び 賃貸マンション等において減損損失33億７千４百万円を計上したとしている。
　　所詮安田財閥の旧資産を運用している会社であり、まだ１,８４９億円からの自己資本を有している。それに含み資産も巨額にあることから経営上問題はないだろうが、金融機関の見方は今回の赤字により、新現経営陣に対しては大幅に変わってくるものと思われる。