西部電機(古賀市)/豊田自動織機と資本業務提携
搬送装置、産業機械、工作機械を製造する西部電機は、トヨタ自動車の大株主(第2位)の豊田自動織機と資本業務提携すると発表した。
西部電機が保有する自己株式を豊田自動織機に割当て処分する。処分する株数は1,106,000株、割当価格は1株365円、取得価格は金403,690千円。3月12日決済。
業務提携事由について西部電機は、「技術の本質を謙虚に探索し、自然随順に即した応用で広く世界に貢献しよう」を企業理念とし、「超精密とメカトロメーションの追求」を経営の基本方針に掲げ、搬送機械・産業機械・精密機械の総合メカトロニクスメーカーとして、企業価値の持続的向上に努めてきた。また、2010年度から2012年度までの中期経営計画「SAP12(Seibu Action Plan for2012)」を策定し、「商品力の向上」ならびに「販売力の強化」によって安定成長を実現するよう邁進している。
このような背景のもと、更なる成長と発展に資すると判断し、平成24年2月21日付で豊田自動織機と業務・資本提携を行うこととなり、また、同社を割当予定先とする本自己株式処分の実施を決定した。
本業務提携は、注力している搬送機械事業におけるものであり、自動倉庫・搬送機械・その他物流機器の設計・製造の委託を受け、その製造機器の製造にあたり必要となる技術及び生産の支援を得るものである。そのため、業務・資本提携による豊田自動織機と当社の関係強化が、事業規模の更なる発展・拡大を実現していくと考えているとしている。
一方、豊田自動織機側は、本提携について、自動倉庫や搬送機器など物流システム機器の競争力強化をねらいとしたものである。
豊田自動織機が販売する自動倉庫、搬送機その他物流機器のカスタマイズ設計・製造の一部を西部電機に委託するとしている。
ロボットの安川電機と関係が深い西部電機であるが、トヨタ九州の工場が近くにあることから、今回の資本業務提携によって、トヨタ九州工場内ほかの搬送システムなどメカトロ受注の拡大が期待される。
西部電機の業績推移と予想
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連結/百万円
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2009年3月期
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2010年3月期
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2011年3月期
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2011年3月期予
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売上高
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16,360
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12,289
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12,487
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15,000
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営業利益
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836
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344
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427
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720
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経常利益
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904
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473
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492
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740
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当期利益
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449
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266
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224
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350
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総資産
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24,286
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22,931
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22,982
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自己資本
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13,652
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14,708
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14,292
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資本金
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2,658
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2,658
|
2,658
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有利子負債
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956
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956
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956
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自己資本率
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56.20%
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64.10%
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62.20%
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