被災地初の集団移転の起工式/宮城県岩沼市沿岸部地区
東日本大震災の津波で被災した宮城県岩沼市沿岸部の防災集団移転促進事業「玉浦西地区」の起工式が5日、同市押分の現地で行われた。被災地で集団移転の造成工事が始まったのは初めて。一戸建てと災害公営住宅を計348戸分整備し、2014年春の入居開始を目指す。
集団移転する地区は岩沼市、仙台空港の沿岸部南の相馬釜地区・藤曽根地区・二野倉地区・長谷釜地区・蒲崎地区・新浜地区の阿武隈川北までの地区となっている。
玉浦西地区は、津波の影響を受けない内陸部に位置しているものの沿岸部にも近い。
玉浦西地区では、19.6ヘクタールに一戸建て区画192戸分と災害公営住宅156戸が整備される。
計画では、隣接する既存の住宅団地「三軒茶屋西地区」(0.8ヘクタール、29戸)と併せ、沿岸部6地区の計471戸のうち、377戸約1,500人の移転を見込んでいる。
来年7月までに造成を完了させ、14年春入居開始を予定している。総事業費は約154億円。
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