アイコン 日本触媒姫路工場大爆発 36人死傷 現場検証へ

9月29日、姫路市にある「日本触媒姫路製造所」の工場でアクリル酸などの化学物質を貯蔵する3つのタンクが爆発、火災が発生して、28歳の消防隊員が死亡、31歳の男性従業員が意識不明の重体になっているほか34人が重軽傷を負った。
警察は、工場の安全管理に問題がなかったか調べるため、30日工場の事務所など数か所を捜索した。

その後の調べで、タンクに貯蔵していたアクリル酸は、発火の要因となる酸素濃度を7%から21%の範囲内に保たなければ、重合反応という化学反応が加速度的に起きて爆発につながるおそれがあることがわかった。
工場では、酸素の濃度を一定に保つため、窒素などの不活性ガスをタンク内に注入していたという。このため警察と消防は、事故の原因を調べるため、近く爆発事故が起きた工場のタンクなどを現場検証し、アクリル酸の安全管理に問題がなかったか、調べることにしている。

今回の大爆発事故では、日本触媒姫路工場からの消防署への連絡が、問題が発生してから40分以上遅れたことが指摘されている。工場の消防班が手を付けられなくなり通報、それにより、事故が大事故へ拡大したのではと指摘されている。

姫路工場は同社の主力工場であり、代替生産工場も限られ、同社や取引先に大きな影響が出ると心配されている。同社株価はそうしたことから前営業日の873円から、本日は752円前後と▲13%以上の下落となっている(14時53分現在)。

同社の販売先としては、豊田通商、アイシーティー、ニッポンショクバイ・ヨーロッパN.V.、伊藤忠ケミカルフロンティア、新立、神鋼環境ソリューション、白石産業、山陽色素、川崎エンジニアリングなどが上がっている。
 

[ 2012年10月 1日 ]
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