アイコン 笹子トンネル/1211ヶ所不具合 同年完成トンネルと比較して異常

手抜き工事?接着剤不良?接着剤の耐久性能?塩分海砂生コン?
これまで検査約5メートル上の目視検査の杜撰さ浮きぼりに。

12月2日、天井板の大崩落事故が起きた中央自動車道の笹子トンネルの上り線で、中日本高速道路が緊急点検を行った結果、天井板をトンネルの上部に固定するボルトの緩みを中心に、合わせて1211ヶ所で不具合が見つったと発表した。

山梨県の中央自動車道の笹子トンネル上り線で、先月2日、天井板が崩れ落ち9人が死亡した事故を受けて、中日本高速道路は、上り線のうち事故現場を除く4.3キロについて緊急点検を行った。

結果について会社側は9日夜、名古屋市の本社で会見し、天井板をトンネルの上部に固定するボルトで、欠落が5ヶ所、緩みが1004ヶ所、見つかったことを明らかにした。
さらにコンクリートのひび割れが125ヶ所確認されるなど、合わせて1211ヶ所で不具合が見つかったという。

会社側は「不具合は事故が影響した可能性もあるが、どの程度なのかは分からない。国の調査委員会に報告し、委員の意見に従い、再発防止に努めたい」と述べている。
 
一方、会社側はこの上り線について、山梨県警の現場検証も終わり、11日から天井板の撤去を始め、新たな換気設備を設置したりしたうえで、来月下旬を目標に開通させる見通しを明らかにしている。

<道路公団が民営化され、情報共有が全くなされなくなったのか>
<同年完成の同仕様トンネルの仙岩トンネルの場合>
 国交省管理の国道と民営化のNEXCO中日本の違いだけでは済まされない

笹子トンネルと同じ1975年に完成した宮城県仙北市と岩手県の境にある国道46号線の「仙岩トンネル」は、5年に1度作業員がつり天井の上に上がって点検を行っているが、前回の平成19年の点検では、天井板約1万3千枚のうち165枚でひび割れなどの不具合が見つかり翌年、新しいものに交換している。
2012年12月2日に起きた笹子トンネル天井板落下事故に伴い、笹子トンネルと同構造の天井板が設置されている本トンネルも緊急点検の対象となったが、国交省の発表によると、吊り金具約2,500本中1本、両端支持金具が約2,500本中2本欠落していることが判明して即時補充された。また、天井板約1万3千枚中7枚に劣化が見付かったため、合板を仮設置して応急処置し、代替の天井板を入手次第交換するとしている。
同じ年・同じ仕様で完成した国交省管理の国道の仙岩トンネルは、5年に一度打音検査を行い、不具合を発見して、その都度不具合部分を補修しているが、民営化された高速道路を管理するNEXCO中日本は、一般国道より、スピードを出して運転するため、道路管理は完璧さを求められるものの、笹子トンネルではろくに打音検査もせず、5メートルも上の金具を目視検査していたという(実際暗くて何も見えないだろう)。
国交省の国道事務所と民営化されたNEXCO中日本の道路管理に対する姿勢の違いが、若くてこれからの尊い9名の人命を死に至らしめた。
107名を亡くしたJR福知山線の大脱線列車事故、当時のJR西日本の社長のような軽い刑では済まされない。今回の大崩落事故は、やるべきことをちゃんとやっておらずJR福知山線の人災事故と共通している。
(へたすりゃ、社長たちは刑も問われないかもしれない。いまだ時代錯誤の恐ろしきお上官僚天国日本だ)

 

[ 2013年1月10日 ]
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