アイコン RSウイルス感染症 大流行の兆し 乳幼児に発症注意

乳幼児に肺炎などを引き起こす「RSウイルス感染症」の患者数が、国立感染症研究所が統計を取り始めた平成15年以降で最悪となり、大流行となっている。同研究所では手洗いなど対策の徹底を呼びかけている。

RSウイルス感染症は、発熱やせきなど、かぜに似た症状の出る病気で、秋から冬にかけて主に乳幼児で流行し、初めての感染では肺炎や脳炎を引き起こして重症化するケースもある。
同研究所は、10月7日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関で新たにRSウイルス感染症と診断された患者は5,007人で、去年の同じ時期の2.5倍に上っているという。

<RSウイルスは>
RSウイルス菌は感染力が強く、咳などの飛沫と接触感染の両方で感染し、発症前にも、周囲の人を感染させる。小児は症状が消えてから1~3週間後も感染力を失わない。眼及び鼻粘膜からも感染すると考えられていて、通常の鼻と口を覆うマスクでは効果はあまりないとされている。しかし、医療現場での厳重な手洗いでは感染率を低下させている。

感染すれば、気管支炎や肺炎の原因となり、免疫不全の有る場合や乳幼児は気管支炎・肺炎などの重症になる場合もある。冬季に感染が多い。感染により発症する宿主はヒトとされ、チンパンジー、ウシで、無症状のヤギなどからも分離される。

<発症経過>
2~5日の潜伏期の後、39度程度の発熱、鼻水、咳など 
高熱が出たら病院へ
呼吸困難の症状が出たら病院へ(入院確率0.5~2%)
通常1~2週間で軽快

 

[ 2012年10月17日 ]
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