アイコン 九州の9月の貿易統計 輸出4ヶ月連続でマイナス

九州の平成24年9月分(速報値)の輸出入の貿易統計が23日発表された。
輸出は4ヶ月連続でマイナスとなった。要因としては、欧州財政問題による欧州経済の低迷の影響を受けた中国経済の後退及び中国共産党一党独裁政権による数々の反日政策の影響を受けたものと思われる。

<対世界>
○輸出額:5,556 億円(伸率:▲12.0%) ⇒4ヶ月連続のマイナス
4ヶ月連続のマイナスで、輸出額は6か月連続の5千億円台にとどまった。
※減少品目:自動車(同▲26.4%)、鉄鋼(同▲20.0%)、石油製品(同▲53.3%)

○輸入額:6,741 億円(伸率:+9.2%) ⇒ 2ヶ月ぶりのプラス
2ヶ月ぶりのプラスで、輸入額は2か月ぶりの6 千億円台となった。
※増加品目:原粗油(同+36.9%)、液化石油ガス(同+88.4%)、半導体等電子部品(同+16.0%)

○輸出入総額:1 兆2,297 億円(伸率:▲1.5%)
輸出入総額は、4ヶ月連続のマイナスで、2ヶ月ぶりの1兆2千億円超となった。

○差引額:▲1,184 億円
輸出から輸入を差し引いた差引額は▲1,184 億円で、12ヶ月連続の輸入超過となった。
為替レート:平成24年9月:78.54 円/ドル(平成23年9月:76.95 円/ドルと比べ2.1%の円安)

<品目別動向>
○輸出
自動車(1,123 億円、伸率:▲26.4%)は、アメリカ(415 億円、同▲28.2%)、EU(54 億円、同▲64.4%)及び中国(172 億円、同▲28.8%)向けが減少し、2ヶ月連続のマイナスとなった。
また、鉄鋼(60 万MT、同▲15.7%、464 億円、同▲20.0%)は、韓国(10 万MT、同▲19.6%、76億円、同▲24.7%)及びベトナム(1 万MT、同▲71.1%、7 億円、同▲71.7%)向けが減少したことから、2ヶ月連続のマイナスとなった。

一方、映像機器(279 億円、同+34.5%)は、EU(108 億円、同2.9 倍)、中国(97 億円、同+55.8%)及びシンガポール(31 億円、同+75.2%)向けが増加し、16ヶ月連続のプラスとなった。

○輸入
原粗油(485 万KL、伸率:+32.0%、2,675 億円、同+36.9%)は、数量、価額ともに増加し、7ヶ月ぶりのプラスとなった。また、液化石油ガス(26 万MT、同+63.7%、201 億円、同+88.4%)は、数量、価額ともに大幅に増加し、2ヶ月ぶりのプラスとなった。
一方、金属鉱及びくず(236 万MT、同+0.9%、507 億円、同▲21.6%)は、鉄鉱石(206 万MT、同+1.2%、223 億円、同▲24.1%)及び銅鉱(11 万MT、同+1.4%、209 億円、同▲24.2%)が数量は増加したものの、価額が減少し、4ヶ月連続のマイナスとなった。

リーマン・ショックの影響は、米国がドル紙幣をばら撒き、底を固め一部回復してきているものの、貨幣統合した欧州経済は、各国の思惑が錯綜し、後手後手に回り、今が最悪の時期となっている。そのため、輸出依存度が高い中国はじめ、アジア・新興国に大きな影響が生じている。日本も直接・間接しかりである。
また、九州は今年になり、半導体や電子部品の大手メーカーの工場の多くが、不況から閉鎖されており、そうした影響もあると思われる。

[ 2012年10月23日 ]
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