アイコン 地獄の番犬サーベラス(ハゲタカ)/あおぞら銀行の株売却へ

あおぞら銀行(旧日本債権信用銀行)は7日、筆頭株主の米ハゲタカ投資ファンド、サーベラスが保有株式の8割超に当たる最大6億3250万株を国内外の投資家に売却すると発表した。
同行の株価(7日終値)は250円で、売却総額は1500億円前後になる見通し。
あおぞら銀行がまとめた公的資金の完済計画を受け、サーベラスは昨年9月、保有株を売却し、投資回収する意向を表明していた。

株式売却は、シティグループ証券とモルガン・スタンレーMUFG証券が中心となって1月中にとりまとめる。同月中旬の株価終値を基準に最終的な売り出し価格を決め、5億9125万株以上を売り出す。売却に伴い、サーベラスの議決権比率は昨年12月の約57.8%から最小で約7.7%まで下がる見込み。

<地獄の番犬サーベラス>サーベラス・キャピタル・マネジメント
アメリカの年金基金や機関投資家などから集めた投資信託を基に運営されている。アメリカの元副大統領ダン・クエールが顧問を務め、現会長はブッシュ政権下の財務長官だったジョン・スノー。
竹中平蔵が待ち望んだ米国ハゲタカ日本参入において、2000年代から経営不振に陥った日本企業に大口出資を行った。2006年1月、「(地獄の番犬サーベラス傘下となっていた)昭和地所による南青山での地上げに暴力団が関与」と一面スクープで報じた毎日新聞を、名誉毀損として損害賠償額115億円を求めて提訴した。
毎日新聞記者等に拳銃の弾や脅迫文が送られてきたが、同年12月に地獄の番犬サーベラスから和解を申し出て成立した。またサーベラスグループから西武ホールディングスへ派遣された河井一彦、岩間甫、勝野雅弘の3氏が取締役就任を辞退した。
2009年に大口出資先のあおぞら銀行が、新生銀行と経営統合する計画が浮上したが2010年5月に新生銀行側の事情により破談となった。
2007年5月、ダイムラー・クライスラーからクライスラー部門の株式の80%を買収した。しかしクライスラーが2009年4月末に破産申請をしたため、無価値となった。

<あおぞら銀行>株式市場がアベノミクスというまだ実体のない施策方針により大幅に上昇しており、売り抜けるのに最適な時期と地獄の番犬サーベラスが判断したのであろう。
  こんな銀行の存在価値はまだあるのだろうか?
株価250円(1月7日)、この間金融機関株は大幅に上昇したが、同社株は殆ど動いていない。投資家がハゲタカの会社であり不透明な会社と見ているのだろう。

連結/百万円
2010年3月期
2011年3月期
2012年3月期
経常収益
146,058
126,681
136,184
経常利益
6,482
28,696
40,940
当期利益
8,303
32,794
46,282
総資産
5,157,322
4,918,370
5,097,427
自己資本
538,051
564,457
606,833
資本金
419,781
419,781
419,781
自己資本率
10.4%
11.5%
11.9%
 
[ 2013年1月 8日 ]
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