アイコン マーシャル諸島で海洋発電 GEC/元佐賀大学長上原春男氏のベンチャー

 新たな自然エネルギーとして期待される海洋温度差発電(OTEC)を開 発するベンチャー企業(株)GEC(佐賀県佐賀市鍋島6丁目6-27、元佐賀大学長の上原春男氏が代表のベンチャー)が、太平洋の島国マーシャル諸島(グ アムの東約2,500キロの太平洋の諸島)と発電プラント建設に向けた事前調査の実施に合意した。

GECは、2017年に世界初となる商業運転の開始を目指しており、日本の先端技術による海外の島国での自然エネルギーによるクリーン発電は大いに期待されている。

海洋温度差発電は、海洋の垂直方向に海水温度を測ると、表層海水の温度は20~30℃と温かいが、表面から800~1000mの深層海水の温度は4~6℃と冷たくなっている。この表層の温海水と深層の冷海水の温度差エネルギーを電気エネルギーに変換するシステムが、海洋温度差発電(Ocean Thermal Energy Conversion、通称OTEC)。21世紀型のクリーンエネルギーとして期待されている。
 
GECのOTECは、沸点が低いアンモニアと水を混ぜた液体を表層の温かい海水で蒸発させ、タービンを回して発電し、冷たい深層水で冷却、再び液体に戻す仕組みとなっている。

<上原春男氏略歴>元気が良い
対馬で昭和15年3月28日生れる
山口大文理学部卒
九大工学部講師(九大で工学博士取得)
佐賀大工学部教授
平成15年9月:佐賀大学長を退職
平成15年11月:退職後、佐賀大学海洋エネルギー研究センター教授
「上原春男 成長塾」を主宰し、研究の傍ら講演活動も行っている。
株式会社GEC 代表取締役社長
NPO法人海洋温度差発電推進機構 理事長
海洋温度差発電OTECの第一人者

佐賀大はこれとは別に本年1月、沖縄県の久米島にある沖縄県海洋深層水研究所と協力して、海水の深さによる温度の違いを利用して発電を行う海洋温度差発電を、この研究所の敷地に発電設備を設け、本年3月から実証試験を行うことになったと発表している。佐賀大は、30年前から佐賀県伊万里市の研究施設で研究を続けており、既に基礎技術は確立している。
佐賀大の新旧対決のようだ。こんな実証研究に国は予算をばら撒くべきだ。

[ 2013年2月 7日 ]
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