アイコン 天体望遠鏡の「ビクセン」/銃照準器を中国へ不正輸出 役員ら送検へ

埼玉県警は14日、天体望遠鏡や双眼鏡の製造で知られる大手光学機器メーカー(株)ビクセン(埼玉県所沢市東所沢5-17-3)が、経済産業相の許可を得ずにライフル銃のスコープ(照準器)を中国とドイツに輸出した疑いがあるとして、同社の家宅捜査を行った。
埼玉県警は、同社役員ら2人と法人としての同社を外為法違反(無許可輸出)容疑でさいたま地検に書類送検する見通し。書類送検されるのは、いずれも60歳代の同社役員と元同社社員。

2人は2008年12月と09年7月、それぞれ中国とドイツの企業に、ライフルスコープ計約10個を経産相の許可を受けず輸出した疑いが持たれている。県警は昨年11月、同法違反容疑で同社を捜索。押収した資料などから、遅くとも06年頃から十数件の不正輸出が行っていたとみている。

<ビクセンのリリース>2月13日
一部報道機関において、弊社が2008年12月と2009年7月、中国とドイツに対してライフルスコープ(狩猟用ライフルに装着する照準器)を計約10台、不正輸出(経済産業省の許可を得ずに輸出)を行ったとして、弊社役員と元社員が書類送検される見込みとの報道がありました。この件に関して、お客様、関係者のみなさまにご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
 今回、不正輸出と判断されました製品は、ライフルスコープの専用ケース制作にあたり採寸用として中国企業へ送ったサンプル品、および弊社ドイツ支社に新製品案内用に送ったサンプル品の、計約10台です。
 販売用として輸出しております弊社製品は、すべて経済産業省の許可を得て輸出をしております。
 今回の報道に関しての経緯をご説明申し上げます。
報道において指摘されたこと
2008年12月と2009年7月、それぞれ中国とドイツの企業に、ライフルスコープ(狩猟用ライフルに装着する照準器)を計約10台、経済産業省の許可を得ずに輸出した疑いが持たれている。

2006年頃から十数件の不正輸出が行われたとみられている。
埼玉県警は本日(2月14日)にも、弊社役員と元社員の2名を書類送検の予定。
上記につきましてのご説明
弊社では、2006年よりライフルスコープ(狩猟用ライフルに装着する照準器)を日本国内にて製造、主に欧米に輸出を行っております。今回不正輸出と判断されました約10台のライフルスコープは、中国へ輸出したものは専用ケース制作のためのサンプル品(試作品・専用ケース設計のための採寸用)として、またドイツへ輸出したものは量産品を製造する前のサンプル品(試作品・取扱店への紹介用)として輸出をしたものです。
 弊社の輸出業務における法的手続きに瑕疵があり、これらのサンプル品の輸出における経済産業省の許可を得ておらず、このたびのようなこととなりました。弊社の輸出業務に対する認識不足であり、深く反省をしております。誠に申し訳ございません。
 今後はこのようなことがないよう、輸出業務の見直しを徹底いたしますとともに、外部講師を招いての勉強会を行い、再発防止に努めております。
上記のとおり、サンプル品(試作品・専用ケース等制作用/取扱店紹介用)の輸出につきましては、これまで正しい法的手続きを行っておらず、不正輸出と判断される事実がございます。
 正規販売品のライフルスコープにつきましては、すべて経済産業省の許可を得ております。
埼玉県警により輸出業務に関する捜査を受けておりますが、現時点では、送検の事実は確認できておりません。
以上。
あくまで、ビクセンの主張であり、善意に解釈すれば文面どおりであるが、違った見方をすれば、中国軍需企業へ流れた可能性は否定できない。

 

[ 2013年2月15日 ]
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