アイコン 韓国事情:中国の挑戦 南朝鮮危し 中国タイタニックⅡ号受注に見る

先般中国では、世界№1の太陽光発電パネル製造のサンテックパワーが経営破綻したが、今や中国の技術の開発進歩や量産化システムは、他国のどこの企業も追随を許さないパワフルさを秘めている。国家の政策と一体となったその強みを存分に発揮しているといえよう。
太陽光発電分野もあれよあれよと世界市場を席捲していった。今回は、最大顧客であった欧州が、リーマン・ショックの調整局面入りし、勉強しているが、この間、その力を見せ付けたものであった。今後、太陽光発電分野のようにイロイロな分野で市場を凌駕してくることになる。

<中国、超大型クルーズ船「タイタニック2号」受注>
韓国の中央日報は、2月末に中国の中国長江航運集団の金陵造船所が、沈没後100年を記念して大型クルーズ船「タイタニック2号」をオーストラリアの財閥から、中国初の超大型クルーズ船を受注したと報じている。
(同船は9層の甲板と840部屋が作られ、船内にはトレーニングジムやプール、図書室に高級レストラン、豪華な客室が備え付けられ、一度に900人のクルーと2400人の乗客を収容することができる。工期:~2016年)
韓国の造船業界は驚き桃の木だ。韓国の造船業界は、まだクルーズ船の製造はできない分野であり、造船分野で世界一を争う韓国造船業界のショックはことのほか大きかったようだ。
中国は、超大型クルーズ船をはじめ、これまで韓国が強かった海洋油井の掘削船=ドリルシップや浮体式石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)のような高付加価値船舶と海洋構造物も受注に成功している。
日本の新日鉄や世界鉄鋼メーカーの技術をパクったり、海外の技術者を引っこ抜いたり、ウォン政策の下に輸出を急成長させた韓国の製造企業群、しかし、中国のこれからの台頭には対応できないだろう。

中国は技術の進歩も顕著であるが、一党独裁政権であり、国の支援を政治面から受け入れやすいという特徴を持つ。それに巨大な内部市場も抱えている。
今や中国の鉄鋼生産量は世界生産量の約半分、欧州経済の不況で生産設備は遊んでいるほど。そうした中、鋼材だらけの船舶や海洋構造物などよほどの価格を提示しない限り、韓国といえどもはや勝目はない。

<IT分野>
昨年、第4四半期に世界市場で中国のスマホメーカーの華為とZTE(中興通訊)がそれぞれ3位と5位に登場した。低価格・低級品の代名詞だった中国企業の製品が、低価格・高級化戦略に出ながらグローバル市場の強者に浮上してきている。
華為は、LTE高速通信データ分野に強く、同社製が世界の基地局に採用されている。また、華為や中興通訊の通信設備は、世界の最大手通信会社25社に納入されているという。
韓国は、情報通信技術(ICT=IT)分野では、中国の追撃は容易ではないと自信を持っていたが、今や風前の灯火となっている。
世界の情報通信市場で今年の中国は、米国に次ぐ2位に躍進し9.5%のシェアに達するとドイツのBITKOM(IT・メディア産業連合会)は分析している。
(BITKOMは、2013年の市場規模を前年比5.1%増の3兆6千億ドル、米国1位26.8%、中国2位9.5%、日本3位8.3%と予想している)

韓国の輸出品は、高級スマホ分野を除けば、中国からの大津波が押し寄せるのも時間の問題であろう。

<自動車>
(韓国の自動車分野も健闘はしているが、技術の蓄積は限られ、中国企業は国内で、カーメジャーの殆どと合弁事業において、最新技術を習得している段階である。当然、中国特有の長期戦略・政策の下に動いており、技術の先を行く技術を擁しない韓国自動車メーカーは、中国自動車メーカーが本格的に独自生産に乗り出し、海外進出を図れば、価格差は歴然としてくることから一溜まりもないことだろう。製鋼技術も新日鐵からスパイにより韓国ポスコに渡ったものが、韓国のスパイにより中国へ渡っているほどだ)

<家電分野>
 家電製品も、冷蔵庫販売量5年連続世界1位のハイアール、世界LCD(液晶)テレビ市場4位のTCLなどが脅威的な成長を遂げている。
中国の輸出製品には、通信機器や建機、自動車など付加価値の高い製品も増加。自動車は昨年(2012年)、初めて輸出台数が100万台を突破している。
中国企業は、巨大な中国内需市場でシェアを伸ばして資金を稼ぎ、これを基に研究開発を行い、海外市場に高級技術製品を出す好循環構造を作り成長を遂げている。

<IT医学分野>
「遺伝子序列分析費用がiPhoneの価格より安くなる時代がくる」として、中国の華大基因(BGI)を上げられる。同社は既に世界の遺伝子検査市場でシェア60%に達する超優良企業。中国はすでに世界の遺伝子検査市場で1位のシェアを占めている。

中国は、いまや技術力を前面に出し、低価格・高級化戦略に出ながらグローバル市場の強者に浮上してきている。

<底の浅い韓国・サムスンだけでは・・・>
韓国は日本を敵視しても、日本の技術なくして発展はなく、また、中国の技術分野での急成長を前に独自性のない韓国企業は同じ土俵で戦わざるを得ず、今や江南バブルも崩壊、成す術もなくサムスン国家と化している。
そのサムスンも、世界一の携帯工場をベトナムにつくるという。韓国での産業の空洞化はこれまでも中国での大工場進出に輪をかけますます進み、増加する一方の非正規雇用や内需不況により韓国民の可処分所得は落ち込み続けるという低成長時代を迎えている。
表面的には僅かな強力な輸出企業が牽引してGDPを押し上げても、内国事情は空洞化などから、日本のように踏ん張りの効かない経済状態に落ち込みつつあるといえる。

それも輸出を牽引している僅かな輸出企業も、何れ中国の台頭により異変が生じた場合、韓国は盗むのは得意だが底が浅いだけに耐えることは非常に困難と見られる。それを回避するには、これまでのサムスンのような技術に裏付けられたアイデアと細かい分野での世界一の技術を企業群が蓄積するしかない。

小さな池で鯉がパクツパクッと言っている。
タイタニック
<タイタニック2号の完成予想図>

[ 2013年3月27日 ]
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