カナダのバリアント社、コンタクトのポシュロムを87億ドルで買収
カナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズは27日、コンタクトレンズなどを手掛けるボシュロムを投資会社ウォーバーグ・ピンカスから現金87億ドルで買収することに合意したと発表した。
買収は、債券発行と15~20億ドル相当の新株発行によって賄われる予定で、買収額の内約45億ドルはウォーバーグ率いる投資家グループに支払われ、残りの約42億ドルはボシュロムの借入金の返済に使用される。
この買収によってバリアント社は、眼病用医薬品、コンタクトレンズ、レンズケア商品、眼科手術用機器を強化し、目の健康に関する分野で世界のトップに立つことになる。
同社は2014年末までに買収によって8億ドル以上の年間コスト削減が達成できると予想している。
同社は、2009年、抗インターロイキン5モノクローナル抗体のレスリズマブを有するCeptionTherapeutics(本社・ペンシルバニア州)を買収、ImmunoPharma社(本社・ロンドン)の有する全身性エリテマトーデス治療薬Lupuzorのライセンス取得、オーストラリアのArana社を買収、抗腫瘍壊死因子阻害薬を有するBio Assets Development社を買収していた。
2011年には、バイオ医薬品会社の米セファロンに対して57億ドルで買収を仕掛けたが、イスラエルのジェネリック薬品最大手のテバ ・ファーマスーティカル・インダストリーズが68億ドルを提示し横取りされた。
もはや世界的にビッグな企業になるには買収しかないが、日本の製薬会社は国内事情に翻弄されている。ビッグになるためには横取りするくらいの器量が必要だろう。
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