テクニカル電子(福岡・東京)3月決算 減益 RO水事業も
同社は福岡の駐車場設備機器メーカーのテクニカル電子が、東京の放送用モニター設備やコネクタ類のメーカーであった中央無線を実質買収して、社名をテクニカル電子に変更した会社であるが、当期については次のとおり説明している。
1、「駐車場運営事業」は、直営駐車場の収益向上に努め新設直営駐車場が増加したことなどから、売上高は20億26百万円(前期比5.9%増)と増収になったが、新設直営駐車場の原価負担増により、部門営業利益は3億20百万円(同比▲13.5%減)と減益になった。
2、「駐車場機器事業」は、バーゲート式全自動パーキングシステム“とめタロー”とロック板式集中精算管理システム“TPC-MP200”を中心に拡販を図り、また、車両等の入退出認証システムの販売を推進した。結果、売上高は15億85百万円(同比1.9%増)と増収になったが、原価率が増
加したことなどから、部門営業利益は2億27百万円(同比▲29.9%減)と減益になった。
3、「電子機器部品事業」の電子機器は、LCDモニタの販売、電子部品はカスタム品コネクタの販売、各種プレス部品はデジカメ・携帯電話・HDD用部品、自動車用部品の拡販を図った。しかしながら電子機器のCRTモニタと電子部品の売上高が減少したことと、当社連結子会社EPE(Thailand)Co.,LTD.(12月決算会社)が一昨年10月のタイでの豪雨の影響で浸水被害を受けプレス部品の操業を一時停止した影響で生産が従来の70%程度であったことなどから、売上高は13億90百円(同比▲14.4%減)となり、原価低減(粗利率改善)等を積極的に推進したが、部門営業利益は1億16百万円(同比▲21.1%減)となった。
4、「不動産賃貸事業」は、平成22年10月に賃貸業の収益力を図る目的で購入したKMMビルの売上が貢献した結果、売上高は3億25百万円(同比0.1%増)となり、部門営業利益は1億71百万円(同比▲3.5%減)となった。
5、その他(アグリ事業等)は、ハウス栽培用ヒートポンプ空調等の農事用商品の拡販及びアクア(水)事業としてRO浄水器や水プラント用充填機の拡販を推進した。結果、売上高は3億07百万円(同比124.9%増)となったが、部門営業損失はアクア(水)事業の販売強化による経費負担増などにより▲1百万円(前期は▲45百万円の部門営業損失)となった。
結果、その他の部門は損失が軽減されたものの、ほかの部門は全部門で営業利益が減じている。RO浄水器への進出は少し遅すぎた感もある。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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10年3月期
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5,761
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227
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122
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124
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11年3月期
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5,956
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483
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391
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236
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12年3月期
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5,557
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642
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521
|
484
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13年3月期
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5,636
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516
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398
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204
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13年期/12年期比
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101.4%
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80.4%
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76.4%
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42.1%
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14年3月期予想
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5,750
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550
|
450
|
250
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14期予想/13期比
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102.0%
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106.6%
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113.1%
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122.5%
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[ 2013年5月21日 ]

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