アイコン 英ボーダフォン/米携帯電話ベライゾン・ワイヤレス持株 12兆円で売却

英国の大手通信会社のボーダフォン社は、アメリカの通信大手のベライゾ ン・コミュニケーションズ(ベライゾン社)と合弁で経営するアメリカの携帯電話会社で第1位の「ベライゾン・ワイヤレス」について、保有するすべての株式 を1300億ドル(約12兆8700億円)で、ベライゾン社に売却することで両社は合意した。
これまでの株主構成は、ベライゾン・コミュニケーションズ社が55%、ボーダフォン社が45%であった。
報道では、ボーダフォン社は、現金で600億ドル、ベライゾン社の600億ドル相当の株式、そのほかの取引で100億ドルを取得すると報道されている。

ボーダフォン社はGSM陣営であり、ベライゾン・ワイヤレスはCDMA陣営にあり、これまで、共通サービスであるローミングサービスなどにつき、技術的に難しい状況にあったとされていた。
「ベライゾン・ワイヤレス」の2013年6月末の加入者数は、約1億1819万人。

ボーダフォン社は、売却によって得る資金で、本拠地であるヨーロッパでの事業強化に加え、アフリカなど新興国の事業の拡大を目指す一方、ベライゾン側はワイヤレスを完全子会社にすることで、意思決定を機動的に行い、トップシェアを維持するねらいがある。
 
ボーダフォン社は、中国の携帯電話会社チャイナ・モバイル社(中国移動、契約者数5億人以上)にも一部出資している。

世界の携帯電話市場は、スマートフォンの急速な普及で拡大が続くなか、競争が激しくなっていて、ソフトバンク社が、アメリカ3位のスプリント・ネクステル社を買収した。

欧州通信大手のテレフォニカ(スペイン)は7月23日、同業のKPN(オランダ)からドイツの携帯電話子会社「Eプラス」を、50億ユーロ(約6550億円)で買収すると発表している。
テレフォニカは、欧州最大の携帯電話市場のドイツで、加入者数3位(すでに所有)の会社と今回買収の「Eプラス」の4位を統合させることで、約3割のシェアを持つことになる。首位で3割強のTモバイル(ドイツテレコム系)に迫る2位に浮上する。
携帯電話会社は世界で再編が相次いでいる。

[ 2013年9月 3日 ]
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