アイコン 金鉱山採掘のジパング 夢半ばに上場廃止へ

同社は通販会社(株)プライムとして平成7年7月設立、TV通販を手がけ、平成12年にはJQに 上場。しかし、赤字で実態はハゲタカのおもちゃ企業になり、合併を繰り返す中で、業種も金鉱山の開発事業に至っていた。ところが、過去の合併等による実質 的存続性の喪失問題を指摘され、解決しないまま、平成25年8月11 日(日)に上場が廃止されることになった。

同社は次のようにリリースしている。

当社は、平成22年1月1日から平成25年3月31 日までを期日とする「合併等による実質的存続性の喪失」に係る猶予期間に入っていたが、当該猶予期間最終日の平成25年3月31日までに新規上場審査基準に準じた基準に適合することが確認できない場合に該当するとして、平成25年4月1日より監理銘柄(確認中)に指定された。さらに、7月8日、新規上場審査基準に準じた審査申請時に提出が義務付けられている、幹事取引参加者による確認書を、当該申請準備を一緒に行っていた幹事取引参加者候補より提出できない旨の通知を受け、当該申請期限の最終日である7月9日(猶予期間終了後最初の有価証券報告書提出日である平成25年6月28 日から起算して8日目(休業日を除外する。)の日)までに、行うことができないため、平成25年7月10 日付で上場廃止決定による整理銘柄への指定がなされる予定であるとしている。
財務内容は、まだ自己資本が29億60百万円(総資産97億04百万円)あり、問題ないと思われるが、過去巨額の赤字を出し、合併により、財務内容を改善させた経緯があり、胡散臭いところが見え隠れしていた。
本業は今では、アメリカの旧金鉱を再度採掘しての金産出事業を行っているが、金も値下がりし、円安もあり、アメリカでの事業は今後とも至難のわざと思われる。
こうして、取引所が同社を場外へ出すのも上場の品格からしても当然のことであろう。

[ 2013年7月 9日 ]
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