アイコン セブン&アイ/バーニーズNY・ジャパン社を住友商事系から買収

イトーヨーカドーやセブンイレブンなどの持株会社のセブン&アイは4日、アメリカの高級百貨店であるバーニーズ・ニューヨークの日本で店舗展開するバーニーズジャパン社を、株主の住友商事と東京海上キャピタル系のTMCから、買収すると発表した。

<バーニーズ・ニューヨーク>
バーニーズ・ニューヨークは、創業者のバーニー・プレスマンが1923年、マンハッタン17丁目(17th Street)に最初の店舗を創業したことに始まる
ただ、1996年には、多店舗経営が失敗し、連邦倒産法第11章 (Chapter 11)の適用を受けて倒産。このとき、アメリカ国内外の複数店舗を閉店・売却している。
2004年、米ジョーンズ・アパレル(Jones Apparel)グループが約4億ドルで買収。その後、2007年8月8日、ドバイ政府所有の投資会社・イスティスマール(Istithmar)に9億4230万ドルで売却した。 この際には、日本のファーストリテーリングも買収に乗り出し、買収価格が競りあがった。

<日本>
日本におけるバーニーズジャパン社は、1989年に伊勢丹がマスターライセンス(ブランドの包括的・独占的使用権)を取得して、100%出資子会社として(株)バーニーズジャパン社を設立。1990年、東京・新宿に一号店を開店した。以後、同社による経営で、横浜(1993年開業)と銀座(2004年開業)にも店舗を展開していたが、2006年に伊勢丹がコア事業に集中するために同社の株式を住友商事と東京海上キャピタル系ファンドTMCに譲渡したため、住友商事主導の運営となっていた。
また、2010年3月に再オープンしたオリエンタルホテルに、国内4店舗目となる神戸店が開店した。2011年9月には福岡・天神に出店した。
現在、米国バーニーズと、日本におけるバーニーズ・ニューヨーク各店との間に直接的な資本関係はない。

運営店舗:銀座・新宿・横浜・神戸・福岡およびアウトレット施設に5店舗展開している。
売上高:195億22百万円(平成25年2月期)

バーニーズ・ニューヨークブランドの製品を、セブン&アイが先般買収を発表したカタログ通販のニッセンのカタログに掲載すれば、びっくりすることだろう。

なお、セブン&アイは、百貨店経営は難しいとして、傘下の西武百貨店の有楽町店を閉鎖していた。

[ 2013年12月 5日 ]
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