アイコン 中国債権市場初のデフォルト 上海超日太陽能科技を社債の利払いできず

中国の太陽光発電関連メーカー、上海超日太陽能科技 は7日に予定していた社債の利払いを履行できなかった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が同社の取締役会秘書の劉鉄竜氏の話を基に報じた。
上海超日は7日に社債利息8980万元(約15億円)の支払いが必要だった。ブルームバーグ・ニュースは同日、上海超日の投資家向け情報提供(IR)部門に連絡を取ったが応答はないという。

国泰君安証券によれば、利払いが一部不能となったことで、上海超日の社債は、中国本土で発行された債券で、初めてデフォルト(債務不履行)に陥ったことになる。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのデータに基づくと、中国人民銀行(中央銀行)が1997年に規制監督を開始して以降、本土の公募債市場でデフォルトとなったのはこれが初めて。

2017年償還の上海超日債は、昨年7月8日に取引停止となっていた。停止される前の利回りは22%だった。昨年にも不能に陥ったが、支払期限を延長してながらえていた。
ブルームバーグのデータによると、上海超日は12年3月に5年債、10億元相当を発行。利率は変動型で、初回は8.98%だった。
野村ホールディングスの今月5日のリポートによると、格付会社の鵬元征信は、同社債の格付けを「BBB+」から「CCC」に昨年5月に引き下げている。

リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメントのグローバル新興市場ストラテジスト、ブライアン・コールトン氏は「今回の案件は今後見込まれる数多くのデフォルトの第1号となるだろう。しかし、これが債券市場で連鎖反応を引き起こすことはないと考える」と指摘している。また「短期的には債券利回りが上昇する可能性が高いが、長期的には信用リスクの評価にとって、より良い市場をつくることになるだろう」と述べたという。
以上、フルームバーグ

前回記事参照のこと。
http://n-seikei.jp/2014/03/post-20696.html

中国の大手企業は、破綻しそうになったら、どっかからエンジェルが飛んできて救済されていたが、太陽光発電モジュールの超大手だったサンテックの場合は、事業を売却させ潰させた。中国政府は、エンジェルの羽を折ってしまったのだろうか?

 

[ 2014年3月 7日 ]
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