アイコン ロッテ財閥賄賂問題 ロッテ百貨店社長へ飛び火か

 ロッテホームショッピングの役員が横領した会社のお金のうち2億~3億ウォンがロッテ百貨店の申憲社長(60)に流れたとの端緒を検察がつかみ捜査中。
申社長は、ロッテグループの辛東彬(日本名:重光武雄)会長の最側近として知られている人物。
  お金が流れた時期は、申社長がロッテホームショッピング代表理事の時だった。2008年3月にホームショッピング代表理事になった申氏は、2012年にロッテショッピングデパート事業部門代表理事社長に異動するまで在任していた。

4月1日、ソウル中央地検の先端犯罪捜査1部は、2008年3月~2012年12月にインテリア業者数社から工事費を膨らませた偽の請求書を発給させた後に、差額を引き出す手法で4億9000万ウォン(約4900万円)を横領した容疑(業務上横領)で、ロッテホームショッピング放送本部長(50・常務級)を拘束した。

検察は、放送本部長が横領したお金の使い道の糾明のために、本部長の口座を追跡していたところ、2億~3億ウォン余りが申社長に流れた形跡を発見したとされる。

納品業者からの裏金授受から始まったロッテホームショッピング捜査が、役員級を経て会社最高幹部層を狙っている。

検察は、上層部ラインに渡されたお金がさらにあるのか、申社長が横領を指示したり報告を受けたりしたかなどを明らかにするため、近く申社長を召還して取り調べる予定。

検察はこの日(1日)、放送本部長と共犯で6億5000万ウォン(約6500万円)を着服した容疑(特定経済犯罪加重処罰法上横領)で、顧客支援本部長(50)も共に拘束した。

3月27日、検察は、納品業者から便宜提供の代価として1億ウォン台の金品を受けた容疑(背任受財)でこの会社の元生活部門長(47)と元商品企画者(MD、44)を拘束していた。
生活部門長は在職中だった2008年12月~2012年10月に、中小納品業者5社から編成時間・回数関連の便宜を提供して欲しいという要請と共に9億ウォン(約9000万円)をもらい着服した容疑がもたれている。

MDは、2007年12月~2010年1月に納品業者1社から、グレンジャー乗用車1台を含め計2億7000万ウォン相当の金品を受け取った容疑がもたれている。

検察は、2012年12月に国内の6つのホームショッピング業者のうち4社の役員が納品業者から裏金を授受した容疑を確認、起訴した。ロッテホームショッピングは当時、処罰対象に含まれなかった。

<検察、ロッテホームショッピングでの拘束者>
ロッテホームショッピング放送本部長(50・常務級)
顧客支援本部長(50)
元生活部門長(47)
元商品企画者(44)
ロッテ百貨店の伸社長も召還聴取予定

<度重なってきた事件>
 ロッテグループの主力であるロッテショッピングは、2013年7月から国税庁の税務調査を受けた。国税庁は調査を終えた1月にロッテショッピングに600億ウォン台(約60億円台)の追徴金を科した。ロッテグループ創立以来最大規模だった。
2013年末には、公正取引委員会が流通業法に違反したとしてロッテ百貨店とロッテマートに50億ウォンの課徴金を科していた。

事故も絶えず続いている。今年初めにはロッテカード顧客2600万人の個人情報が流出し信頼度が大きく損なわれた。
グループの宿願事業であるソウル・蚕室の第2ロッテワールドタワーはオープン前から火災、崩壊、爆発事故が相次ぎ、人命被害が続出した。
業界ではロッテグループが財界5位という地位に見合ったシステムを構築できず悪材料が一気に噴き出したと分析している。

以上、韓国中央日報参照
重光さんは、目が黒いうちに、内部牽制制度や事業のシステム化など大組織の立て直しが必要となっている。オーナー企業特有の人財不足が今露見しているようだ。
まぁ、大統領の側近の議員や取り巻きたちも賄賂漬けになる韓国であるが、政治と異なり企業はグローバル化しており、また永遠なるもの、組織として大鉈も必要だ。
 

[ 2014年4月14日 ]
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