アイコン ワタミ/3月決算予想 黒字一転▲49億円の大幅赤字 ブラック企業の経営者の認識

同社は、第3四半期以降(10月以降)も、国内外食事業の客数 が回復せず、既存店売上高前年比が▲6.9%減と計画を大きく下回ったこと、及び宅食事業の調理済商品食数が伸び悩み、3月最終週における調理済商品の平 日1日あたりお届け数が27万5千食に留まったこと、さらに介護施設の新規入居者数も伸び悩み、既存棟入居率が84.9%に留まったこと等により売上高、 営業利益、経常利益それぞれ計画を下回る見込みとなった。
また、国内外食事業の減損損失をはじめ特別損失48.2億円計上し、さらに国内外食事業子会社であるワタミフードサービスの繰延税金資産の取り崩し金22.4億円計上により、大幅な当期純損失となる見込みとしている。
同社の2013年3月期の売上高構成は、国内外食47%、介護21%、宅食25%、他7%となっている。

<業態状況>
ワタミグループ国内全業態店舗の3月度の実績は、全店合計で前期比売上高は▲9.8%減、客数は11.0%減、客単価は1.3%増(全店舗数は前期621店舗、当期620店舗とほぼ変わらず)。
 既存店売上高の前期比実績は、売上高は▲10.1%減、客数は▲11.2%減、客単価1.3%増と
なった。
各業態の既存店売上高の前期比実績は「和民」「坐・和民」合計が▲10.8%減、「わたみん家」「炭
の鳥子」合計が▲10.9%減となっている。
以上、

ネットにおけるブラック企業のお墨付きによる影響は計り知れないものがあるだろう。同社の従業員で過労死認定された人への対応問題がシコっている。その風評は潜在顧客に対して悪影響をもたらしているものとも見られる。
また、同社はこれまで、多くの地方都市にも進出しているが、飲兵衛世代のリタイア、地方都市にあっても低賃金による生活に余裕のない派遣労働者の相対的な増加と少子化の影響を受け、これまで支えてきた多店舗展開がここにきて問題を多く抱えることになった。大都市では絶対的な潜在顧客も多く、売上高は今後の伸張も期待できようが、営業利益はアルバイトのコスト高など利益圧迫要因として浮上してくる。今期予想の営業利益率の大幅下落が何よりもそれを物語っている。

連結/百万円
売上高 
営業利益
←同率
経常利益
当期利益
14年3月期前回予想
165,000
5,000
3.03%
4,000
1,200
14年3月期今回予想
163,155
2,946
1.81%
2,133
-4,912
今回予想/前回
98.9%
58.9%
 
53.3%
 
13年3月期実績
157,765
9,259
5.87%
8,021
3,540
14年予想/13年比
103.4%
31.8%
 
26.6%
 
12年3月期実績
140,197
8,773
6.26%
7,808
3,418
11年3月期実績
123,877
7,246
5.85%
6,708
2,828
 
<ブラック企業 経営者の認識>
就職支援会社「ディスコ」、就職活動中の大学生1,650人と主要企業約1,000社の採用担当者を対象に、労働法規を無視するなど悪質な会社を指す「ブラック企業」について考えを尋ねるアンケートをインターネットで実施した。
それによると、給与、残業時間などブラック企業となる目安について、学生と企業側の認識の違いが明らかになったという。
「ブラック企業だと思う条件」は、「残業代が支払われない」が学生75%、企業側78%と共にトップ。
選択肢の中で最も両者の差が開いたのは「給与金額が低すぎる」で学生は48%に対し、企業側は24%だった。
 ブラック企業になると思う目安の質問では「新卒者の入社3年後の離職率」で「3割超」を選んだ学生は36%と最も多かったが、企業側は53%が「5割超」。(5割では真っ黒毛のブラックの単に使い捨て企業だろう)
「1ヶ月の残業時間」では、学生の最多は「40~60時間未満」(24%)だったが、企業側の最多は「100~120時間未満」(34%)だった。
(月の労働日数を平均21日とすれば、毎日4時間残業させたとしても月84時間しかならず、企業側は毎日4時間を当たり前と思っている異常さが根本にある。
世の中の経営者は、欧米のように濃いい仕事をさせる能力が欠落、また、付加価値を見出させない出来損ない経営者ばかりということになる。)
以上。
 
( )内はJCNET記者見解。
今や企業は社員に対して愛社精神など欠片も求めておらず、単に使い捨ての駒としてしか見ていない。学生や就職希望者はそれを基本にして就職活動を行うべきだろう。使い捨てになりたくなければ公務員になることだ。変なロマンが自らを陥れてしまう。
だが、少子化は進むばかり、企業はいずれ採用しようとも会社に入る人がいない状態に陥る。当然、賃金も上がり続ける。日本ではいずれ雇用の逆転現象が生じることになる。
ネオコンの竹中平蔵のように顎だけでのさばる輩は、外国人労働者受け入れを、声を大にしてのたまわろうが、少子化問題に逆行する政策を取り続ける限り、時代に淘汰される輩の筆頭となろう。
こうした経営者の老害ほど会社を滅ぼすものはない。
[ 2014年5月 7日 ]
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