参天製薬/最大手の米メルクから買収 米国除く市場と眼科用医薬品事業
参天製薬は13日、医薬品世界大手の米メルクの眼科用医薬品事業を買収する と発表した。米国を除く日本、欧州、アジア太平洋地域での製造販売の権利などが対象で、取得金額は約6億ドル(618億円)。メルクは、まず6億ドル受け 取り、その後、販売目標の達成に応じて追加支払いを受ける取り決めとなっている。
国内の製薬業界は、世界大手医薬品業界の市場参入拡大、少子化、 保険点数減などで国内市場が縮小する中、武田薬品工業など国内大手が海外で大型M&Aを実行してきたが、中堅企業でも品ぞろえ強化や海外市場を狙い、再編 や買収の動きが活発かするものと見られる。(世界の大手医薬品業界のM&Aの嵐は前回JC-NETで報じたとおり、世界の動きも見逃せない)
参天製薬は、眼科用医薬品国内最大手、今回の買収で、現在18%程度にすぎない海外売上高比率を2016年3月期までに30%に高める。
参天が、メルクから取得するのは目の病気として患者の多い緑内障などの治療薬で合計9商品。製造販売権のほか特許や商標などすべての資産を取得する。
対象となる市場は、アジアや欧州を中心に72ヶ国・地域。今後2~5年程度はメルクから商品の供給を受ける。各国の規制当局から必要な承認を受けて今年末までに販売を始める。
参天製薬は、これまでも日本でメルクの医薬品を販売したり、メルクに対して自社の治療薬を供給するなど提携関係にあった。
今回買収する事業は、年間売上高で約4億ドル(412億円)。参天製薬がメルクに供給している売上高分を差し引くと、単純計算で280億円程度売上高が増える。
参天製薬は今回の買収について、緑内障治療薬は国内外を含め眼科領域で最もニーズがある医薬品で、事業面で大きな飛躍が見込めるとしている。
<参天製薬の3月決算>
国内医療用眼科薬の売上高は、前期比25.5%増の1,017億79百万円
海外における医療用眼科薬の売上高は、円換算ベースで前期比43.5%増の256億16百万円と、大幅に売上高を増加させた前期であった。(ほかの薬品省略)
連結/百万円
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2012年3月期
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2013年3月期
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2014年3月期
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売上高
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114,416
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119,066
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148,663
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営業利益
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26,733
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24,681
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27,414
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営業利益率
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23.36%
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20.73%
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18.44%
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経常利益
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27,780
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25,602
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27,924
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当期利益
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17,160
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16,520
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17,109
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総資産
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198,801
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199,640
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231,105
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自己資本
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164,514
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164,808
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180,810
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資本金
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6,694
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7,080
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7,080
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有利子負債
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自己資本率
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82.80%
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82.60%
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78.2%
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