アイコン 6月の生産・出荷・在庫動向 生産▲3.3%の急減 出荷も▲1.9%減

6月の鉱工業生産指数は、平成22年を100とした指数で96.7となり前月比▲3.3%低下し、2ヶ月ぶりに前月を下回った。
こ れは、5月まで3月までの新車攻勢により受注残を抱えた乗用車の生産が、6月は解消され減ったことや、消費税増税とXP問題から今年3月まで販売好調だっ たデスクトップ型パソコンの生産が6月も落ち込んだことなどによるもので、15業種のうち14業種で前の月を下回った。

<生産>
生産は、前月比▲3.3%と2か月ぶりの低下(前年同月比は3.2%の上昇)となり、指数水準は96.7(季節調整済)となった。 生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、反応用機器、プラスチック製機械器具部品の順に低下に寄与している。

 
<出荷>
 出荷は、前月比▲1.9%と5か月連続の低下(前年同月比は2.2%の上昇)となり、指数水準は95.2(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、鉄鋼業、情報通信機械工業等であった。
 
<在庫>
 在庫は、前月比1.9%と2か月連続の上昇(前年同月比は2.7%の上昇)となり、指数水準は110.5(季節調整済)となった。 在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、窯業・土石製品工業等であった。
 在庫率は、前月比3.5%と2か月連続の上昇(前年同月比は1.2%の上昇)となり、指数水準は111.6(季節調整済)となった。
以上。
 
小泉時代、竹中平蔵と財界の口車に乗り、海外へ工場移転を防止するため、派遣業法を拡大したものの、まったくその効力はなく、輸出企業は、皆海外へ移転してしまった。その上、残された派遣だけが増加し、日本での低コスト生産を実現した利益で海外へ皆移転してしまった。
その結果、低所得者ばかりを増加させ、家計の可処分所得は減少の一途を辿り、少子化を助長させ、未婚者を大量創出した。内需不足のデフレの長期化の最大の原因を作り、今も日本は苦しんでいる。
アベノミクスにより25%以上の円安になったにもかかわらず、6月は昨年比2.2%しか出荷高が増加していないのは、そうした要因が大きなウエイトを示している。逆にそうした海外へ移転した日本企業の海外工場から、少しだけ景気がよくなった日本へ部材や製品が大量に輸入され、輸入総額を大きく跳ね上げている。
政権の政策の中枢に売国奴の竹中平蔵がいる限り、日本は危ういままだ。
 
項目
季節調整済指数
原指数
指数
前月比(%)
指数
前年比
生産
96.7( 100.0)
▲ 3.3(   0.7)
100.1
3.2
出荷
95.2(  97.0)
▲ 1.9(▲ 1.0)
98.5
2.2
在庫
110.5( 108.4)
   1.9(   3.0)
108.6
2.7
在庫率
111.6( 107.8)
   3.5(   4.0)
109.9
1.2
()内は前月における確報値・前月比。
 
6月の貿易収支  総額
 
総額
前年比
状況
輸  出
5兆9,396億円
 2.0%
2ヶ月連続の減少
数量指数
 
 1.7%
2ヶ月連続の減少
輸  入
6兆7,619億円
8.40%
2ヶ月ぶりの増加
数量指数
 
7.20%
3ヶ月ぶりの増加
差  引
8,222億円
355.50%
24ヶ月連続の赤字 
 
[ 2014年7月30日 ]
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