アイコン 米国内 エボラウイルス 最高の「レベル1」警戒発令

アメリカCDC=疾病対策センターは7日、エボラ出血熱の患者が、西アフリカを中心に 増え続けている事態を受け、警戒レベルを最高の「レベル1」に引き上げ、各州の保健当局に、疑わしい患者に対し直ちに隔離措置をとるよう指示したと、セン ター所長が議会下院外交委員会の公聴会で証言した。

アメリカでは、西アフリカで発症した米人の医師と宣教師が、現在アトランタに運び込まれ、隔離して治療を続けている。
ア メリカCDCでは、警戒レベルを最高の「レベル1」に引き上げ、200人規模の緊急対策センターを設置して、各州の保健当局に対し、感染が確認された国か ら渡航してきた人が、かぜの症状などを訴えた場合、直ちに隔離措置をとるよう指示したほか、こうした国に50人規模の専門家を派遣して、患者を隔離する方 法を指導するなど封じ込め対策に当たらせることを明らかにした。

サルでしか研究したことがないエボラ出血熱の未承認薬ZMAPPを投与したことについて所長は、投与が行われたことを事実上認めたうえで、「効果があるのかどうかはまだ何も分からず、数人に投与したぐらいで分かるものではない」と述べ、効果や安全性を確認するにはまだ時間がかかるという見通しを示した。(病状が安定していると報道されている)

エボラ出血熱は、今のところ有効な治療薬や予防のためのワクチンがなく、WHO=世界保健機関は来週、医学倫理に関する専門家の委員会を招集し、WHOとして未承認薬の投与を認めるかどうか協議することにしている。
富士フイルム傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬として開発された医薬品「ファビピラビル」が、感染した期間に関係なく、ウイルス全般の活動を封じ込める作用を持つことから、米FDAは急遽、申請中の同薬を承認に向け動き出している。

米、リベリア大使館員の家族退避
エボラ出血熱の患者が、西アフリカを中心に増え続けている事態を受けて、アメリカ国務省は7日、感染の拡大が続くリベリアへの渡航を控えるよう勧告。そのうえで、リベリアの首都モンロビアに駐在するアメリカ大使館員の家族を国外に退避させることを明らかにした。


 

[ 2014年8月 8日 ]
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