アイコン エボラ出血熱 神父死亡/スペイン ZMAPPはこちらでは効かず

スペイン・マドリードの保健当局報道官が12日、西アフリカのリベリアで 宣教活動中にエボラ出血熱に感染し、スペインに帰国して治療を受けていたカトリック神父のミゲル・パハレス氏(75)が、マドリードの病院で死亡したと発 表した。アフリカ以外の場所で死者が出るのは初めて。同報道官は、パハレス氏がいつ亡くなったかには言及しなかった。
パハレス神父は、リベリアの首都モンロビアでエボラ熱に感染。今月7日に帰国し、マドリード市内の病院で治療を受けていた。
保険省によると、神父は米医薬品メーカー、マップ・バイオファーマシューティカルの未承認薬「ジーマップ」(ZMAPP、米マップ・バイオファーマシューティカル社製)を投与されていた。同薬剤は、米国人患者2人にも投与され、病状の改善が報告されている。

なお、アトランタのエモリー大学病院で治療を受けているエボラ患者の医師とSIM派遣者の2名は、「ジーマップ」投与で、容態が安定して改善が見ら れているが、SIM派遣者の病状は、米国に到着した時、かなり重篤であったとされていた。(共に現地で、過去エボラ出血熱に感染し助かった少年の血液から 抗血清を受けていた。そのため、ZMAPPが効いたのか、抗血清が効いたのか、相乗効果から効いたのか不明。なお、ZMAPPは、植物のタバコ由来の成分 から製造されており、大量生産は現段階では難しいとされている)

ほかの薬剤では、カナダのテクミラが開発中の薬剤「TKMエボラ」 と富士フイルム(傘下医薬品製造会社の富山化学工業)のインフルエンザを目的に開発された抗ウイルス剤(成分名=ファビピラビル)が、米FDAから急遽、 臨床試験(ヒトに対する治療試験=患者投与)の承認を出す予定となっている。WHOも緊急事態に倫理的な判断から開発中薬剤の投与を承認する動きとなって いる。

8月9日現在エボラ死者は、1,013人となり増加中(WHO)。感染者数は疑い例も含めて1,848人で、死亡率は6割近くに達している。国別の死者数は、ギニアが373人、リベリア323人、シエラレオネ315人、ナイジェリア2人。

[ 2014年8月13日 ]
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