アイコン アメリカ、イスラム国に対して弱音吐く

ヘーゲル米国防長官は21日、イラクやシリアで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」について、「こ れまでのどの集団よりも洗練され、資金力もある」などと述べ、国際社会にとって大きな脅威になるとの認識を示した。「あらゆる事態に備える必要がある」と して、警戒を強める方針も明らかにした。

 ヘーゲル長官は、イスラム国の特徴について、
「野蛮な思想」、「洗練された軍事力」、「潤沢な資金」
を併せ持つことを挙げ、「ただのテロ集団ではない」と指摘した。
イラク北部の拠点を狙った米軍による空爆で、一時的に勢いを失っているものの、すぐに態勢を立て直して反撃にでてくると見通し、「明らかに切迫した脅威になっている」などと語った。

 また、イラクでの事態の収束には、長期化が避けられないとの見方を示し、宗派や民族の枠を超えた包括的な政治体制の樹立に加え、長期的な戦略に基づく米軍の支援が欠かせないとして、国際社会に協力を呼びかけていく方針も示したと報道されている。

 以上。

アメリカがイラクを戦略なくして嫌いだっただけでグチャグチャにした結末が、こん日のイスラム国の台頭を生じさせている。
欧米および産油国は、イラク隣国のシリアの反政府勢力に対して、莫大な資金と武器を支援供与してきたが、元々アルカイダ系で訓練されたイスラム国は、シリア反政府組織に1組織として入り込み、力で支援物資を強奪、今では、シリア政府軍・シリア反政府組織・イラク政府軍を相手に優勢に駒を進めている。
イラクのモスルでは、イスラム国進撃に大部隊のイラク軍は逃走し、保有していた大量の武器弾薬・車両をイスラム国は手中に納めている。支配地を拡大し続けている。

米軍の空爆開始により、イスラム国は戦術を変え、その主力はシリアへ向かい組織温存、米軍もシリアでの空爆はできず、イラクで長期間空爆介入するしかなくなっている。

イスラム国は、そうした米軍の空爆を避け、シリアでシリア反政府勢力と対峙・交戦して支配地拡大を図っている。アサド率いるシリア政府軍どころの騒ぎではなくなっている。  
欧米が支援するシリア反政府組織が、アサド政権を倒したところで、その間隙を縫い、イスラム国がシリアを乗っ取る可能性が高いものとなっている。

アルカイダさえ、イスラム国のその凶暴さに驚愕して絶縁しているほど凶悪である。イスラム国には、欧州人やアラブ系欧州人たちが、志願兵として大量に参加している。(元々アルカイダ系のイスラム国が、別のアルカイダ組織を攻撃したことが事の発端)
先日のイスラム国によるアメリカ人ジャーナリストの処刑はYOUTUBEで公開されたが、処刑人はアラブの服をまとったイギリス人(白人)だとされている。

イラクやパレスチナなどアラブ世界では、これまでに何十万人もの一般市民が戦争に巻き込まれ死亡しているが、親や兄弟を亡くした子らは最初から、憎しみだけを醸成、大きくなればイスラム過激派組織に入り、戦闘員の再生産が繰り返されている。憎しみを生産する限り、再生産される。

世界は、大航海・奴隷・植民地の時代から欧米人の思考でしか統治されていない。こうした中で、国連の存在意義が問われるものとなるが、機能もせず、紛争国は拡大するばかりとなっている。現在のように・ホな事務総長を配している限り、国連にはまったく期待できないものとなっている。
世界を一度リセットする必要があるのでなかろうか。

[ 2014年8月22日 ]
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