アイコン WHO エボラ対策に過去のエボラ生存者の血清利用検討 アブダビ女性

エボラ出血熱患者の緊急治療法として、生存者の血液を利用することが現在最も有用な手段として浮上している。
治験薬が不足またはすぐに利用できない状況のため、世界の医療関係者らは、生存者が獲得し、ウイルスに打ち勝った自然免疫を他の患者に提供可能かどうかを探っている。
初期の一部調査結果では、生存者の血液利用が効果を示す可能性が示唆されている。1995年にコンゴ(旧ザイール)のキクウィトで感染が拡大した際には、8人のうち7人の割合で感染者がこの治療法によって生き延びた。この時の致死率は約80%に達していた。

国連世界保健機関(WHO)で、この治療法について評価するチームを率いるデービッド・ウッド氏は、95年以降の臨床検査では相反する結果が出ているものの、今回の感染拡大で死者数が増加している状況では、この治療法を再び試す価値はあると指摘する。
ウッド氏は、電話インタビューで、「実現可能な選択肢だ。選択肢として利用可能な時期について現実的に判断できるよう支援能力のある血液の専門家らと協議している。近いうちに情報を入手できるだろう」と述べた。

以上、ブルームバーグ

以上、ブルームバーグ

米国に帰還して治療を受けているエボラ患者2人、エボラ患者の医師が過去エボラ治療して助けた少年の血清を現地で医療機関が2人に投与、その後アメリカに運び込まれたとされる。帰国後2人は、エボラ薬剤ZMAPPを投与され、それが効いているのか、血清が効いているのか、患者の容態は回復に向かっているとされる。何が効いたのか調査研究はこれからのようだ。
過去、コンゴ・キクウィトで血清を投与された患者8人のうち7人が生存したのならば、致死率からいっても大きな効果があったと看做される。即、エボラ患者に対して実践に移すべきだろう。

<リベリアの襲撃事件のその後>
16日夜、リベリアで発生した住民の暴徒による隔離されたエボラ患者の病院襲撃事件、患者37人を連れ去り、うち20人はその後再び病院に収容されたが、17人は今だ不明のままだという。暴徒らは、エボラ患者の血の着いた寝具類なども略奪したとされ、患者の血液・汗など体液で感染することから、襲撃した暴徒らにエボラが拡散されているのではと心配されている。
現地では、エボラ感染は広がるばかりで、欧米人や医師たちに対して、住民が不信感をあらわにしている。現地住民の間では、欧米人や医師たちがエボラを持ち込んだというデマが広がっており、そうしたことが背景に、今回の住民による襲撃事件が発生したと見られている。

<アブダビ・ナイジェリアからの女性死亡>
 17日、ナイジェリアからインドへ向かう、中継のアラブ首長国連邦のアブダビに到着した飛行機を降りた35歳の女性が、エボラに似た症状で倒れ、死亡したと報道されている。隣席に座っていた夫や治療に当たった医師ら5名らに、感染の症状は今ところ見られないという。アブダビ当局は、エボラかどうか死因を調べている。

[ 2014年8月20日 ]
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