アイコン 2014イグ・ノーベル賞 北里大「物理学賞」受賞 「バナナの皮はなぜ滑りやすい」 各賞掲載

ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式がアメリカのハーバード大学で行われ、バナナの皮の滑りやすさを調べた北里大学の研究グループが「物理学賞」に選ばれた。
「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めたもので、「人を笑わせ、そして考えさせる」独創的でユニークな研究に贈られる。
18日アメリカのハーバード大学で、今年の授賞式が行われ、10の部門の受賞者が発表された。
このうち「物理学賞」には、バナナの皮の滑りやすさを調べた北里大学の研究グループが選ばれた。

研究グループは、滑りやすいものの代表例であるバナナの皮が、実際どれくらい滑りやすいのか実験装置を使って具体的な数値を計測した。
その結果、雪の上をスキーの板が滑るときほどの滑りやすさではないものの、床に置いたバナナの皮を靴で踏むと、床を直接靴で踏むときと比べて6倍滑りやすくなることを突き止めたという。
授賞式で、人工関節の研究が専門の北里大学の馬渕清資教授は、研究内容を歌にして受賞の喜びを表し、会場から、大きな笑いと拍手がわき起こったという。

日本人がイグ・ノーベル賞を受賞するのは8年連続。

ほかの受賞者は、
神経科学賞、
北京交通大学+トロント大学、「トーストの焦げ跡にイエス・キリストの顔を見てしまう人々の脳内では何が起こっているか理解しようとしたこと」
心理学賞 、
海外2大学、「習慣的に夜遅くまで起きている人々は、朝早く起きている人々に比べて、平均的にみてより自己賞賛的でより巧みに他人を操り、よりサイコパシー的傾向があることの証拠を大量に集めたこと」
公衆衛生賞、
海外4大学、「人間が猫を飼うことが精神的に危険かどうか調査したこと」(代表のヤロスラフ・フレグルは、通常は猫に寄生するトキソプラズマが人間にも寄生して脳に作用し、反応時間を遅くしたり無気力にしたり危険を恐れにくくしたりしていると発表している)
生物学賞、
チェコの大学、「犬は排便排尿をする際、体を地磁気の南北軸に沿わせるのを好むということを注意深く記録したこと」
芸術賞、
バーリ大、「手に強力なレーザー光線を照射されると、醜い絵を見ていた人は可愛らしい絵を見ていた人よりも比較的強い痛みを感じたことを計測したことに」
経済学賞、
イタリア国立統計研究所、「売春、ドラッグ密売、密輸、その他自発的参加者間のあらゆる違法な金融取引から発生する収益を加算することで国民経済の大きさを膨らませて、欧州連合の財政基準を満たそうという動きを誇り高く先導したこと」
医学賞、
デトロイトメディカルセンター、「止まらない鼻血の治療のために、「塩漬け豚肉の一切れを添えた鼻腔タンポンの挿入」という手法を用いたこと」(グランツマン血小板無力症の患者への“塩漬け豚肉の切り身”を使用した圧迫止血法という論文による)
北極化学賞、
オスロ大学、「ホッキョクグマに変装した人間を見てトナカイはどう反応したのかを実験したこと」

昨年(2013年)の日本の受賞は2部門
医学賞(順天堂大+帝京大+東京女子医大)
「心臓移植手術を受けたマウスにオペラを聴かせた効果を評価したこと」(マウスにオペラ「椿姫」を聴かせたところ、モーツァルトなどの音楽を聴かせたマウスや何も聴かせなかったマウスよりも拒絶反応が抑えられ生存期間が延びた。)
化学賞(ハウス食品+東大+京大)
「タマネギが人間の目から涙を出させる生化学的な過程が、科学者が以前に理解していたよりもずっと複雑だったことを発見したこと」(タマネギに多く含まれているアミノ酸を反応させると、涙を誘う「催涙物質」が作られ、目を刺激する仕組みになっている。)
以上。

韓国はノーベル賞の受賞者がいないとぼやいている。まずは、イグ・ノーベル賞を狙うべきではないだろうか。きっと、研究者たちなどの幅や器量が大きなものとなるだろう。
 

[ 2014年9月19日 ]
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