アイコン 現場へ深耕するiPS細胞  VHL病薬開発に光明 京大の中村英二郎特定准教授ら

京都大のチームが、特異な遺伝性のがん「VHL病」の患者から採取した細胞でiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功したことを、開催中の日本癌学会で26日発表する。iPS細胞を利用し、5年以内に治療薬の候補物質を見つける計画だという。
この病気は、がんを抑制するVHL遺伝子の変異が原因で起きり、脳や脊髄、網膜の血管腫、腎臓がんなどに多発する。
国内患者数は約1000人。現在はがんが見つかるたびに、手術で摘出する以外に治療法がない。
抗がん剤の研究開発は、マウスなどの実験動物で行うが、VHL病の特徴を再現したマウスはなく、研究が困難だった。
京 都大医学研究科の中村英二郎・特定准教授らは、iPS細胞は元の細胞と同じ遺伝情報を持つため、遺伝性の病気を再現できることに着目。手術を受けた患者か ら皮膚細胞の提供を受け、京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)との共同研究でVHL遺伝子の変異のあるiPS細胞の作製に成功した。

今後、iPS細胞をがん細胞に変化させ、様々な薬を投与して有効な治療法を特定し、患者への臨床試験(治験)につなげる。
 中村特定准教授は、希少がん研究の先鞭をつけたいとしている。
 以上、読売参照

iPS細胞により、難病の医薬品の開発が急速に進む見込みとなっている。

[ 2014年9月26日 ]
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