アイコン 9月の粗鋼生産924万トン、前月比▲1.1%減、前年比▲0.5%減

7~9月 2,788万トン、前年同期比0.5%増
4~9月 5,556万トン、前年同期比▲0.5%減

2014年9月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では減少したが、前年同月比では増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも減少した。
鉄鋼の生産量は、今年4月の消費増税前の駆け込み需要の反動で、4月から前年同月を下回る状況が続き、8月は増加に転じたものの9月は、再び減少した。
これは、消費増税の影響による新車販売の伸び悩みで自動車向けが減少したことや、増加が続いてきた公共工事などで使われる鋼材の生産も落ち込んだことなどによるもの。

1、銑鉄生産は705.9万トンと前月に比べ29.1万トン・▲4.0%減少、前年同月比1.8%増加となり、前年同月比では2ヶ月連続の増加となった。7~9月では2,162.5万トン(前年同期比1.4%増)、4~9月では4,229.6万トン(同0.1%増)となった。なお、9月末の高炉稼働基数は前月と同数の33基中27基であった。

2、粗鋼生産は924.4万トンと、前月比10.4万トン・▲1.1%減少、前年同月比▲0.5%減少となり、前年同月比で2ヶ月振りの減少となった。9月の1日当たり粗鋼生産は30.81万トンで、8月の同30.16万トン比2.2%増だった。また、7~9月では2,788.4万トン(前年同期比0.5%増)、4~9月では5,555.6万トン(同▲0.5%減)となった。

3、炉別生産をみると、転炉鋼が710.6万トンと前月比▲4.2%減、前年同月比▲0.4%減、電炉鋼が213.8万トンと同10.8%増、同▲0.6%減となり、前年同月比でみると転炉鋼が2カ月振りの減少、電炉
鋼は3カ振りの減少となった。

4、鋼種別生産では、
普通鋼が710.6万トンと前月比▲2.2%減、前年同月比▲2.0%減、
特殊鋼が213.7万トンと同2.6%増、同5.0%増となり、前年同月比では普通鋼は2ヶ月振りの減少、
特殊鋼は15ヶ月連続の増加となった。

5、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は815.0万トンと前月に比べ9.2万トン・▲1.1%減、前年同月比▲0.9%減と前年同月比では4ヶ月振りの減少となった。また、7~9月では2,464.7万トン(前年同期比1.4%増)、4~9月では4,886.6万トン(同0.6%増)となった。

6、普通鋼熱間圧延鋼材の生産は634.3万トンと前月に比べ13.5万トン・▲2.1%減、前年同月比▲2.2%減と前年同月比では4ヶ月振りの減少となった。7~9月では1,924.8万トン(前年同期比0.4%増)、4~9月では3,826.0万トン(同▲0.3%減)であった。

7、品種別では、条鋼類は165.7万トン、前月比4.2%増、前年同月比▲4.4%減で、前年同月比では4ヶ月振りの減少となった。鋼板類は462.1万トン、同▲4.2%減、同▲1.8%減となり、前年同月比では4ヶ月振りの減少となった。
8、主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が362.2万トン(前月比▲6.3%減、前年同月比▲2.7%減)と、前年同月比で3ヶ月振りの減少となった。
厚板は94.0万トン(同4.5%増、同2.8%増)と、前年同月比で2ヶ月連続の増加となった。
一方、条鋼類では小形棒鋼が77.9万トン(同4.0%増、同▲5.1%減)と前年同月比で3ヶ月振りの減少となった。
H形鋼は33.0万トン(同2.9%増、同▲9.7%減)と同2ヶ月連続の減少、大形形鋼は8.5万トン(同8.6%増、同9.3%増)と同4ヶ月振りの増加、
中小形形鋼は9.1万トン(同2.5%増、同7▲.3%減)と同2ヶ月振りの減少となった。

9、特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は180.7万トンと、前月に比べ4.3万トン・2.4%増、前年同月比3.9%増となり、前年同月比では13ヶ月連続の増加となった。7~9月では539.9万トン(前年同期比5.4%増)、4~9月では1,060.6万トン(同4.2%増)であった。

 

[ 2014年10月21日 ]
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