アイコン 米/日本輸出向けシェールガス基地着工 2018年輸入開始へ  価格は露産と変わらず

アメリカの天然ガスを日本に輸出するための輸出基地の建設が23日、南部ルイジアナ州で始まり、中東などよりも割安になると見込まれるシェールガスの輸入に向けた具体的な動きとして期待されている。
アメリカでは、シェールガスの開発によって天然ガスの生産が飛躍的に伸びたことから、エネルギー省は輸出の解禁を決めており、今回が日本向けとして初めて最終承認を受けたプロジェクトになる。

プラントの総事業費は1兆円で、輸出されるLNGは合わせて1200万トンと日本の年間の総需要の約14%に相当。
このうち日本向けには、すでに東京ガスや東京電力など4社が購入契約を結んでおり、2018年に輸出が始まる予定。
シェールガスは、輸送費を加えても、日本が現在輸入している中東やアジアのガスより割安になると見込まれるため、貿易赤字の要因になっているLNGの輸入額の抑制とエネルギーの安定確保につながる具体的な動きとして期待されている。
三井物産・三菱商事が当プラント事業に参画している。
以上、

日本はカタールからジャパンプレミアムという超高額なLNGを購入しており、米国は、ある程度ほとぼりも冷める2018年ころから本格的な日本向け輸出を行う。
カタールのLNG生産は米メジャーが行っているが、米国の輸入を当て込んで、膨大な投資の下に新規開発を行った。しかし、米国はその間にシェールガスのエネルギー革命が起き、輸入の必要がなくなったことから、困り果てる事態に。
そうしたところに、2011年3月11日の東日本大震災でフクシマ原発が大爆発、全原発がストップ、膨大なLNGを購入することになった。
カタールの米石油メジャーは、困り果てた日本に対して、18ドルの高値で安定供給することを確約した。中国も欧州もパイプラインによりロシア産LNGを購入しているが、10ドル前後である(ロイター)。
東電などの電力会社は、いくら高く購入しても発電コストは利用者に負担させることから、痛くも痒くもない。
2018年ころまでには、日本からの購入で、カタール政府も開発した米メジャーも大儲けでき、米政府もカタール政府から睨まれないですむものとなった。
アメリカでのシェールガス会社は、開発負担が膨大にもかかわらず、ほぼ全土で開発が一斉に行われ、価格が暴落、破綻している開発企業もある。
今後、そうしたアメリカでの価格維持・向上を図るためには、大量消費する日本への輸出は必須となっていた。LNGに加工することから価格は10ドル前後と見込まれている。

アメリカによるロシアと日本牽制:
日本へパイプラインでの輸出を目論むロシア、価格は10ドル前後、現行、ウクライナ問題など抱え、過剰生産に陥っており、もっと安くなるだろう。北方領土問題も抱えており、日本としては、長期購入契約の条件に、北方領土を奪還すべきだが、へっぴり腰の政府はアメリカの顔ばかり窺っている。
そうした間、いくらエネルギーがあっても13億人もいて足りない中国とロシアが露産LNGのパイプラインでの購入の新たな長期契約を締結している。
アメリカへの盲目的追従主義は日本の政権の専売特許なのだろう。アメリカにしてみれば、単に日本を自国の利益のために利用しているにすぎないのであるが・・・。
 

[ 2014年10月24日 ]
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