アイコン 植物の雌雄決定遺伝子を特定/京大の田尾龍太郎准教授ら

京都大学の田尾龍太郎准教授(果樹園芸学)のチームが、植物の雌雄を決定する二つの遺伝子をカキの木で特定した。
31日付の米科学誌サイエンスに発表した。遺伝子は「MeGI」(雌木)、「OGI」(雄木)と名付けた。
これらの遺伝子によるカキの性決定メカニズムの起源は、2千万~5千万年前で、ほかの植物にも似た仕組みがあるとみており、性決定の進化の解明や、将来は作物栽培への応用にもつなげたいとしている。

チームは、マメガキの遺伝子を網羅的に解析。雄株の形成に関わる遺伝子「OGI」と、雌株の形成に関わり、OGIと構造がそっくりな遺伝子「MeGI」を特定した。

<植物組織の体内時計の機能解明>
上記とは別に、京都大学では遠藤求 生命科学研究科助教らの研究グループが、植物組織を高効率で単離する方法および特定の組織における遺伝子発現をモニタリングする方法など複数の新奇解析手法を開発することで、時計遺伝子の概日リズムを組織レベル定量的に計測することに成功した。また、維管束の時計機能を阻害するだけで植物の花の咲くタイミングを遅らせることができたことから、体内時計は植物の生長調節法開発の新たなターゲットになる可能性が期待される。

本研究内容は、29日(英国時間)に英国科学誌「Nature」のオンライン速報版で公開されている。

[ 2014年10月31日 ]
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