がんリスクあれこれ(2)遊び過ぎると前立腺がん発症が高い?
<多くの女性との性交渉はがんリスク低減?>
多くの女性と性交渉を持つ男性は、性交渉が少ない男性よりも前立腺 がんを発症する可能性が低い――こんな結果が、カナダ、モントリオール大学公衆衛生学部准教授のMarie-Elise Parent氏らの研究で示唆された。論文は「Cancer Epidemiology」に掲載された。
この研究では、モントリオール地域に住む男性3,200人超が、性生活などの生活のさまざまな面に関する包括的な質問に回答した。約半数は2005年9月~2009年8月に前立腺がんと診断されており、残りは健康な対照群だった。
調査の結果、1人の女性のみと関係した男性に比べて、8~20人と関係した男性では11%、20人以上と関係した男性では28%リスクが低くなった。20人以上と関係した男性の場合、侵襲性の低い前立腺がんのリスクは32%低下し、侵襲性の高い前立腺がんのリスクは19%低下していた。
性交渉の経験のない男性が前立腺がんと診断される可能性は、経験のある男性のほぼ2倍だった。ただし、複数の女性との性交渉で疾患を予防できると証明するものではないとしている。
ほかの病気の感染にご注意を。
[ 2014年11月28日 ]
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