アイコン がんリスクあれこれ(5)/悪玉コレステロールとガンの関係は?

<悪玉コレステロールはがんリスクを高める>
LDL(低比重リポ蛋白=悪 玉、)コレステロール低値と「がん」のリスク増大との関連性が新しい研究で示され、米シカゴで開催された米国心臓病学会(ACC)年次集会で発表された。 ただし、「この知見は予備的なもので、LDL値の低下が心疾患のリスクを低下させることは周知である」との指摘もある。
 米タフツTuftsメ ディカルセンター(ボストン)のPaul Michael Lavigne博士らは、癌患者201例と非癌患者402例を対象に検討。その結果、コレステロール低下薬の服用歴のない癌患者では、癌と診断される前の 平均約19年間、LDLコレステロール値が低かったことが判明した。
 コレステロール低下薬に関するこれまでの研究では、LDLコレステロール低値と癌リスクの強い関連性が示唆されているが、同薬の服用歴のない癌患者のみを対象に、長期間にわたりLDLコレステロール低値と癌リスクの関連性を検討した研究は初めて。
同氏は「スタチンや他のコレステロール低下薬の服用歴がない患者を対象に、癌とLDLコレステロール低値そのものとの関連性を検討したかった」と述べている。

<コレステロールは悪玉も善玉も必要だが摂取過ぎが問題>
コレステロールには、細胞膜を作る・筋肉を作るホルモンの原材料・栄養分の分解・栄養を吸収する胆汁酸の原材料としての役割がある。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、これらの役割を持つコレステロールを体内に供給する役割をしているが、増加しすぎると血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまう。中性脂肪が増えすぎるとLDLコレステロール(悪玉コレステロール) が増える原因になる。

<食事との関係>
脂肪を構成する物質には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、問題になるのは飽和脂肪酸。飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれる。
動物性脂肪は悪玉のLDLコレステロールを増やし、植物性脂肪はLDLコレステロールを減らす効果があるが、実際は両方をバランスよくとらなければ、健康は保てない。動物性を1に対して、植物性を1~2の割合でとるのが理想的。

■悪玉コレステロールを増やす飽和脂肪酸を含む動物性脂肪
バター、牛・豚の脂身、パーム油、ベーコン、コンビーフ、ラード、生クリーム、チーズ、チョコレートなど
また含まれるコレステロールの量にかかわらず、必要以上の量の食事を続けることでも、コレステロール値は上がる。
植物性脂肪は悪玉コレステロールを下げる
悪玉のLDLコレステロールを下げる作用のある不飽和脂肪酸は、おもに植物油に多く含まれている。

■コレステロールを下げる不飽和脂肪酸を含む植物性脂肪
ベニバナ油、コーン油、ヒマワリ油、、オリーブ油など
これらはやはり脂肪であり、摂り過ぎは禁物。

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=663079

[ 2014年12月 2日 ]
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