アイコン がんリスクあれこれ(6)/コーヒーは癌のリスクを下げる?

<適量・日に4杯以上のコーヒーはがんリスク低減の可能性>
適量ないし多量のコーヒーを飲む女性は子宮内膜癌 (がん)リスクが低減する可能性のあることが、これまでで最大の研究により明らかにされ、医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention(癌疫学、バイオマーカー&予防)」オンライン版に11月22日掲載された。
 子宮内膜 癌は、米国女性の間で特に有病率の高い婦人科系の癌である。予防には、定期的な運動および体重維持のほか、食事も重要であるとされている。「コーヒーは血 液中のホルモン値に影響を及ぼすことから、重要な役割を担う可能性があるとして注目されており、最近の日本やスウェーデンの研究からもそれが裏付けられて いる」と著者らは述べている。
 今回の研究では、1976年に開始され、米国11州の30~55歳の女性を対象とした大規模研究である看護師健康 調査(NHS)のデータを分析。被験者約6万7,500人のコーヒー摂取の習慣に着目し、26年にわたり2年ごとに子宮内膜癌の発症を追跡したほか、 1980年から2002年まで4年に1回の調査により食習慣についても評価した。

その結果、672例が子宮内膜癌を発症。喫煙、ボディ・マス・インデックス(BMI)、アルコール摂取などの因子を考慮しても、1日4杯以上のコーヒー摂取により子宮内膜癌リスクに25%の「有意な」低減がみられた。1日4杯未満のコーヒーや、茶を飲む人には効果は認められなかったが、カフェイン抜きコーヒーを1日2杯以上飲む人には(一時的であるものの)22%のリスク低減が認められた。
 研究著者の1人である米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部教授のEdward Giovannucci氏は、「このようなコーヒーの効果にはいくつかの説明が考えられる」と述べ、エストロゲンやインスリンレベルの低下、糖尿病リスクの軽減のほか、高濃度の抗酸化物質などを挙げている。ただし研究チームは、コーヒーにクリームや砂糖を入れる人は多量の摂取が逆効果になる可能性がある点を指摘している。また、ほかの研究者は結論を出すことには非常に慎重を期するとものべている。
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=659171

[ 2014年12月 3日 ]
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