アイコン がんリスクあれこれ(7)/ビタミンDとガンの驚く関係

<ビタミンDは癌や自己免疫疾患の防御に重要な役割>
致死的な肺疾患である結核(TB)などの感染症と闘う身体の能力において、ビタミンDが重要な役割を果たすことが新しい研究で示された。天然ホルモンであるビタミンDはヒトの免疫反応と関係しており、癌(がん)や自己免疫疾患の防御にも有用であるという。
  医学誌「Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーショナル医療)」オンライン版に10月12日掲載された今回の研究は、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)で実施されたもの。現在、ドイツ、ケルン大学皮膚科に所属するMario Fabri博士らは、身体がヒト型結核菌(M. tuberculosis)などの病原体をどのようにして死滅させ、あるいは増殖を阻止するかを検討した。

研究の結果、身体が感染と闘う能力に重要な白血球またはT細胞は、ビタミンDレベル(濃度)が十分でなければ適切に機能しないことが判明。一方、ビタミンDが欠乏していなければ、TB菌は85%減少した。ビタミンDは、先天性免疫系(自然免疫)と後天性免疫系(獲得免疫)の両方を支持する上で重要な役割を果たすことが示された。Fabri氏は「この知見は、補充によるビタミンDレベルの上昇が結核など感染症に対する免疫反応を改善することを示唆している」と述べている。

<ビタミンD関係>
プロビタミンD2(エルゴステロール、ビタミンD2の前駆物質)はシイタケに、ビタミンD3は魚類の肝臓に多く含有される。 平成16年の国民健康・栄養調査では、男性で平均8.3μg、女性で平均7.5μg、必要量を摂取している。太陽光から隔離されるような環境では、不足することが示唆されている。例えば、潜水艦の乗組員での調査では400IU/日の摂取でも血中ビタミンD濃度を適切に維持できないとの報告がある。
100g中、しらす干しは46-61μg、焼き紅鮭は38.4μg含有
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=657738

[ 2014年12月 4日 ]
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