アイコン ミツバチの消滅はネオニコチノイド系農薬が原因/ハーバード大

 

1990年代初めから、世界各地でミツバチの大量死・大量失踪が報告され、すでに2007年春までに北半球から4分の1のハチが消えたとされている。

米・ ハーバード大などの研究チームが2月16日、ミツバチへの害が指摘されているネオニコチノイド系農薬をミツバチに与えると、冬場から春先にかけて群れの中 のハチの数が急減し、実際に観察されるミツバチの群れの消滅、「蜂群崩壊症候群(CCD)」によく似た現象が起こることを実験で突き止めた。

チームは「与えた量は致死量よりはるかに低く、実際の農場で確認されるレベルだ」と指摘している。

「世界各地で起こっているCCDの原因がこの農薬である可能性が高まった」としている。ネオニコチノイド系農薬は、ニコチンに似た物質が主成分で、農作物や家庭用の殺虫剤として広く使われている。

<フランスでは2006年から使用禁止>EUも既に原則禁止
ハーバード大は今頃何を発表したのだろうか
フランスでは、1994年にイミダクロプリドによる種子処理(種子のコーティング)が導入された後、ミツバチ大量死事件が発生していた。

1999年1月、予防措置として、イミダクロプリドによるヒマワリ種子処理を全国的に一時停止し、原因究明調査に着手した。
2002年、ミツバチ全滅事件発生。
2003年、農業省の委託を受けた毒性調査委員会はイミダクロプリドの種子処理によるミツバチへの危険性を警告する報告書をまとめた。
2004年に農業省は、イミダクロプリドを活性成分とするネオニコチノイド系殺虫剤ゴーシュの許可を取り消し、イミダクロプリドによるトウモロコシの種子処理も禁止した。
2006年4月、最高裁の判決を受け、ネオニコチノイド系農薬ゴーシュ(イミダクロプリド)を正式に使用を禁止した。

<日本は規制せず>
日本では、北海道を中心とする北日本でミツバチ大量死が多発、水田でカメムシ対策に使われているネオニコチノイド系殺虫剤が原因との結論を畜産草地研究所が出しているが、ネオニコチノイド系の農薬については特に規制を行っていない。

<ネオニコチノイド系の農薬>
有害性が問題視される有機リン系農薬に替わり、1990年代に日本でも登場し、近年多用されている農薬、殺虫剤です。タバコの有害成分ニコチンに似ているため、ネオニコチノイドという名前が付いています。

その特徴は、大きく3つある。

●神経毒性  昆虫、人の神経系で重要な働きをもつアセチルコリンの正常な働きを攪乱する
●浸透性   水溶性で作物に吸収されるので、洗っても落とせない
●残効性   条件により残効性が高まり、地中に長期(1年以上)残留する

<日本で販売されているネオニコチノイド系の農薬や殺虫剤>
モスピラン、
アドマイヤー、
ダントツ、
スタークル、
バリアード、
アクタラ、
ベストガード。
農薬を一度使う、その後は使用しないと不安に陥り、使い続けることになる。・・・麻薬と一緒。

みつばち

[ 2015年2月17日 ]
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