アイコン 覇権主義国中国 南シナ海で埋立急拡大中 4ヶ所も

 

中国は、領有権が争われている南シナ海のサンゴ礁一帯で、軍事力による実効支配を行い、広大な 埋め立てを同時並行的に4ヶ所で行っている。当然、軍事基地化、要塞化するための埋め立てである。占有海域も大幅に増加させる動きであり、身勝手な九段線 内を自国領だとして、その軍事力を背景に実効支配する動きに徹している。
WSJが次のとおり掲載している。

<昨年3月30日と今年1月30日の衛星写真>
<昨年3月30日と今年1月30日の衛星写真>
 

中国が、南シナ海の係争水域で人工島の建設を拡大していることが新たに公表された人工衛星画像で判明し、北京の領土的野心をめぐる懸念が強まっている。
画像を調べた専門家によれば、これは中国が面積が7万5000平方メートルとサッカー場約14面に相当する人工島を建設していることを示す初めての視覚的な証拠だ。

ヒューズ・リーフ(東門礁)と呼ばれるところで2つの埠頭とセメント工場、そしてヘリコプター発着場がある。
ヒューズ・リーフは低潮時にのみ海面から露出する。フィリピンから約210マイル(約336キロメートル)、中国から660マイル(約1056キロメートル)離れている。

エアバス・グループの商業人工衛星部門が撮影し、軍事情報大手IHSジェーンズが公表したこれらの画像はまた、中国が他の2つの地点、つまりジョンソン・サウス・リーフ(赤爪礁)とガベン・リーフ(南薫礁)で同様の島を構築中で、作業が相当進んでいることを示している。

北京は、この水域で領有権を主張しているが、近隣諸国の主張と重なっている。
 IHSジェーンズが昨年11月に公表した画像によれば、4つ目の係争水域であるファイアリー・クロス・リーフ(永暑礁)で中国の建設作業が拡大していた。最終的には飛行機の滑走路も整備されるだろう、と軍事アナリストや学者などはみている。

 中国が、島の要塞ネットワークを構築しているのは、南シナ海の大半を支配し、潜在的にはその上の空域も支配する狙いがあるようだ。
南シナ海は、世界でも最も船舶の航行が多い海域の一つだ。

南シナ海

中国が、南シナ海でこのようなインフラを急速に、しかも大々的に構築しており、それは、この水域で力を誇示しようとする同国の野心が衰えていないことを示している。
中国政府が最近、言葉による主張を自制し、海上や空での対立を回避しているにもかかわらず、である。

ある米政府高官は「中国は2014年を通じて南シナ海で土地の埋め立てを推し進めた。その勢いはどちらかと言えば加速しているようだ」と述べ、これほどの中国の埋立工事は「過去に例がない」と語った。

 建設に関する最初の報道は数ヶ月前だった。しかし、そうした報道は中国の拡張の規模を明らかにしていなかった。
衛星写真を使った世界地図サービス「グーグル・アース」などによると、4つのリーフ全ての工事が習近平国家主席が権力を掌握した2012年以降に始まったことを示している。
このうち2つの建設工事は過去1年間に始まった。
近隣諸国の抗議、ワシントンとの軍事的なきずなの深まり、そして中国による周辺諸国との関係改善の動きにもかかわらず工事を拡大してきたことになる。
 
米当局者たちは、中国に工事を中止するよう再三要請したが、無駄だったと述べている。
関係筋によれば、国務省のダニエル・ラッセル次官補(東アジア・太平洋情勢担当)は今月、北京を訪問した際、この問題をめぐる米国の懸念を伝えたという。
 以上、WSJ

 アメリカは、ウクライナにミサイルや無人攻撃機を近く供与を検討するなど、ロシアに対しては強腰だが、米国債を多く持ち貿易関係も深い中国に対しては、やりたい放題させている。
 口先外交のオバマは、習近平に既に・玉を握り潰されているようだ。

 

[ 2015年2月20日 ]
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