アイコン 中国経済低迷鮮明に 1と2月の生産と消費低迷、生産6年、消費9年ぶりの低水準

中国は、今年1月と2月の工業生産が、約6年ぶりの低率となったほか、消費の伸び率も9年ぶりの低い水準となり、中国の内需の弱さを示しているという見方が広がっている。
中国の国家統計局は、旧正月の春節の時期が、年ごとに異なる影響を考慮して、生産と消費の統計は、1月と2月の分をまとめて1つの指数として発表している。

それによると、当2ヶ月間の工業生産は、前年同期間比6.8%増となり、昨年12月より1.1ポイント低下、リーマンショック後の2008年12月以来、約6年ぶりの低水準となった。これは不動産市況の低迷でマンションなどの在庫が高止まりするなか新規開発が減少し、平面ガラスの生産が▲6.8%減、粗鋼生産が▲1.5%減とマイナスに、鋼材生産も2.1%増と伸び悩んだことによるもの。

<小売売上高>
また、当期間(1月と2月合算)の小売の売上高は、前年同期間比10.7%増となり、規模の大きな飲食店の売上高が8.4%増と伸び悩み、原油価格の下落でガソリンなど石油類が値下がり▲6.7%減となるなどし、全体の伸び率は、昨年12月より1.2ポイント低下して、9年ぶりの低い水準となった。
中国では、2月、輸入が4ヶ月連続で前年比より減少したほか、企業が製品を出荷する際の値動きを示す物価指数も5年4ヶ月ぶりの大幅な落ち込みとなるなど、生産と消費の伸び悩みが鮮明になっていて、内需の弱さを示しているという見方が広がっている。
なお、自動車販売は10.8%増の5,549億元(2ヶ月間、約10兆7千億円/19.37円)となっている。

<工業生産>前年同期間比(1月と2月)
<工業生産>前年同期間比(1月と2月)

<小売売上高>前年同期間比(1月と2月)
<小売売上高>前年同期間比(1月と2月)

[ 2015年3月12日 ]
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