アイコン がん診断 尿一滴で可能に 九大広津崇亮助教ら 線虫C・エレガンスの特性生かす

0312_05.jpg九州大学の広津崇亮助教らの研究チームが、体長1ミリほどの線虫を使い、がんの有無を1滴の尿から高い精度で判別することに成功したと発表した。
早期のがんも発見でき、実用化されれば簡単で安くがん診断が可能になるという。
研究チームは「精度の向上などを進め、10年程度で実用化を目指したい」としている。論文は11日付の米科学誌プロスワンに掲載された。

がん患者の呼気や尿には、特有の臭いがあることが知られており、「がん探知犬」を使った診断手法が研究されている。しかし探知犬は育成に時間がかかり、普及には課題も多いとされる。
九大の広津崇亮助教(理学研究院 生物科学部門 情報生物学)と伊万里有田共立病院(佐賀県有田町)の園田英人外科医長らの研究チームは、体内に寄生した線虫アニサキスを手術で取り除こうとした際、未発見の胃がん部分に集まっていたことに着目した。

研究チームは、実験動物として使われる線虫C・エレガンスを用意。この線虫は、犬と同程度の嗅覚受容体を持ち、好きな臭いに集まり、嫌いな臭いから逃げる習性(走性行動)がある。事前の実験で、がん細胞の臭いを好むことが分かったという。

研究チームは、健常者218人、がん患者24人の尿を採取。実験皿の上に1滴ずつ垂らし、線虫の走性行動を調べた結果、健常者207人と、がん患者23人を正しく判定した。
がん患者をがんと診断できる確率は95.8%に達し、がんの種類や進行度にかかわらず判別できた。
 血液を調べる腫瘍マーカーで、同じ患者らを検査した結果は16.2~25%だった。
以上、

どんな種類のがんも診断できるとは、超優れもの、早期実用化が望まれる。

 

[ 2015年3月12日 ]
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