アイコン 中国汚職摘発 中国石油天然ガスの寥永遠社長を調査 シノペック ペトロチャイナ

中国は大気汚染がひどく、中国人をたたけばホコリがいくらでも出るという。そのホコリの元凶の一つとされる粗悪ガソリン・粗悪重油を製造する中国石油天然ガス(CNPC)の社長のホコリの調査を当局が開始した。

中 国共産党の汚職調査機関は、中国の石油ガスを取り仕切る国有の石油企業グループの「中国石油天然ガス」(CNPC、シノペック)の寥永遠社長を「重大な規 律違反」の疑いで調査していると発表した。寥永遠社長は、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ、PetroChina Company Limited)廖永遠副会長としてもロイターは報じている。

先日は第一汽車の社長を摘発しており、習近平指導部は国有企業に蔓延する汚職を徹底的に摘発する姿勢を鮮明にしている。(汚職摘発者は、通常年間4万5千人程度であるが、昨年は海外逃亡組を送還させなど強化しており、5万5千人に上ったとされている。)

中国共産党で幹部の汚職を調査する中央規律検査委員会は16日夜、国有の大手石油企業グループ「中国石油天然ガス」の寥永遠社長について、「重大な規律違反と違法行為」の疑いで調査していると発表した。

中国石油天然ガスは、いわゆる「石油閥」の大物と目され、汚職で摘発された前最高指導部のメンバー、周永康氏(2013年12月調査摘発・失脚)が、かつて社長を務めた企業としても知られている。

習近平指導部は「法による国家統治」を掲げて、とりわけ権力が集中し、資金や資源が集まりやすい、国有企業や鉱物資源開発の分野を重点的に取り締まる方針を示していて、15日は国有企業の大手自動車メーカー、「中国第一自動車グループ」のトップを調査していると発表したばかり。

国有企業の石油企業(上場している)は、大気汚染の源としても国民の批判が向けられていることから、習近平指導部としては国有企業に蔓延る汚職を徹底的に摘発する姿勢を鮮明に打ち出すことで国民の不満を取り除きたいという思惑もある。

 以上、
中国石油天然ガスは、これまで中央政府(失脚した周永康に)に働きかけ、石油精製施設で生産されるガソリンの質が悪く、大気汚染の原因ともされていた。その質を上げるためには脱硫・脱鉛装置など巨額な投資が原油からの精製施設で必要になることから、中央政府が黙認してきた経緯がある。
周永康は、胡錦濤時代の中央政府政治局常務委員であった。国家主席で上海派人脈を形成した江沢民の派閥で出世したトップとして知られ、習政権になり汚職摘発され、完全に政治生命も絶たれ失脚した。2013年当時、周永康の妻の母・詹敏利は十数社のCNPC関連の会社を所有しており、2013年末に摘発されていた。
周永康は、重慶事件を引き起こし失脚した薄熙来の親分的存在だった。
 

[ 2015年3月17日 ]
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