アイコン 中国化工集団がピレリを買収 世界一のタイヤメーカーにする宣言

中国国有の化学メーカーの「中国化工集団」が、イタリアの大手タイヤメーカーの「ピレリ」を71億ユーロ、日本円にして約9200億円で買収すると発表した。ピレリの持株会社から発行済株式の26.2%を買い取り、残りもTOB(株式公開買付)ですべて取得する。
ピレリは1872年に創業したイタリアの製造業を代表する企業の1社、中国化工集団としては、今回の買収によって、ヨーロッパの販路を確保するとともにピレリの持つ高性能のタイヤの製造技術を獲得するねらいもあるものとみられる。

一方、ピレリにとっても、成長が続くアジア市場で、日本の「ブリヂストン」やフランスの「ミシュラン」などとの競争が激しくなるなか、中国化工集団の持つ販路を生かして収益を拡大したい考え。(単に株主が金に溺れただけ)
中国化工は、今回の買収でブリヂストンや仏ミシュラン、米グッドイヤーなどに次ぐ大手となる。

ヨーロッパでは、中国が設立を提唱するアジアインフラ投資銀行にイギリスやドイツ、フランス、イタリアなどが参加を表明するなか、イタリアを代表する企業が中国企業に買収されることになったことで、ヨーロッパで中国企業の影響力が拡大していることが改めて浮き彫りにした。
中国は、タイヤ業界で世界一のメーカーになると豪語している。国家支援がある中国の企業にはどんな企業もかなわないだろう。

[ 2015年3月24日 ]
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