アイコン 船橋山手の日本建鐵跡地土壌汚染 井戸から370倍の発がん性物質トリクロロエチレン

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千葉県船橋市は18日、飲み水として使われてきた工場跡地周辺にある井戸水から、基準値の最大370倍超に当たる有害物質(発がん性物質)トリクロロエチレンを検出したと発表した。

土地を所有する三菱電機から報告を受け、市は工場周辺の井戸の調査を開始。住民に井戸水を飲まないよう注意を呼び掛けている。
(検査資料では、工場跡地敷地内の地下水から1.4~2200倍の汚染が確認されている)

市によると、工場では、三菱電機の子会社だった建材メーカー「日本建鉄」(廃業)が機器の洗浄にトリクロロエチレンを使用していたという。

昨年9月、日本建鉄が事業を終えた後、三菱電機が敷地内の土壌と地下水を調査、トリクロロエチレンが検出されたと5月、市に報告した。

旧日本建鐵株式会社工場跡地について、土地所有者の三菱電機株式会社から、土壌汚染対策法に基づく土壌汚染状況調査結果報告書が平成27年6月15日に提出された。

調査の結果、土壌から基準を超えるトリクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、六価クロム化合物、ふっ素及びその化合物、水銀及びその化合物、鉛及びその化合物が、地下水から基準を超えるトリクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレンが検出された。

事業所の概要
(1)事業所の名称:日本建鐵株式会社(平成26年9月操業停止、本社機能あり)
(2)所在地:船橋市山手1丁目1番1号
(イオンモール船橋の西側、船橋新駅に近く、マンションや住宅街も広がり学校もある)
(3)調査対象地面積:約37,000平方メートル
(全体での面積は約12万㎡、東京ドームの約2.5個分あるはず)。
(4)土地所有者:三菱電機株式会社
以上、

以前から、日本建鐵の土壌汚染問題は発覚しており、今頃大騒ぎする行政の方が、いいころ加減としか言いようがない。
(イオンモール建設前のマックスバリュ建設当時発覚していた。当然、行政は近隣井戸水を調べる義務を市民に対して負っていたが、調査をしなかったようだ。日本建鉄は戦前からの企業、汚染は深刻だろう。企業は市にとって固定資産税を支払う神様なのだ)

<有害物質トリクロロエチレンとは>
トリクロロエチレンを含む有機塩素化合物は自然にはほとんど分解しないこと、海洋汚染源になることから環境に大きな負荷を与える。
吸入すると、トリクロロエチレンは中枢神経系を抑制する。症状は急性アルコール中毒に類似し、頭痛、めまい、錯乱に始まり、吸入を続けると意識喪失を経て死亡する。
ヒトに対する長期的影響は知られていないが、動物実験では、慢性的な被曝によりマウスでは肝臓がんを引き起すことが知られている。
最近の分析では、変異原性と催奇性が弱い証拠が提示されており、機構は明らかでないが腫瘍の発生を促進することが知られている。
国際がん研究機関IARCの発がん性リスク評価では、2014年にGroup2A(ヒトに対する発癌性がおそらくある)からGroup1(ヒトに対する発癌性が認められる)となっている。

韓国のサムスン電子では、半導体洗浄に用いられる物質から白血病になった多くの労働災害(死亡含む)を発生させており、裁判で明らかにされている。半導体洗浄剤は発がん物質のベンゼンとされているが、多種な化学物質が使用されているという。トリクロロエチレンも半導体洗浄剤として知られている。

<トリクロロエチレン基準不適合地下水の推定最大到達範囲>
<トリクロロエチレン基準不適合地下水の推定最大到達範囲>

船橋市のHP報告
http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/kankyou/0003/p037020.html

 

[ 2015年6月19日 ]
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